このような疑問にお答えします。
春から秋にかけてシーズンを迎えるマハタ。
刺身や煮付け、しゃぶしゃぶにしても美味しい魚ですよね。
今回はそんなマハタの釣り方について深堀りしていきたいと思います。
マハタは餌釣り、ルアーどちらでも狙うことができます。
餌釣りとルアー、それぞれどんなメリットがあるのか、またその仕掛けについてご紹介いたします。
それぞれの釣り方のメリットをおさえて、自分のスタイルに合った釣り方をすると、ぐっと釣果をあげやすくなりますよ。
是非参考にして、マハタ釣りを楽しみましょう。
目次
マハタとは?
まずは「マハタ」とはどんな魚なのかについておさえておきましょう。
マハタとはどんな魚?
マハタとはどんな魚なのか、その特徴についてみていきましょう。
マハタの特徴
- 分類:スズキ目ハタ科マハタ属
- 体色・模様:茶色~灰色の体に不規則な縦縞模様(成長とともに薄くなることがある)
- サイズ:通常40〜60cm、大型は1m・10kg以上になるものもいる。
- 生息環境:水深20~200mの岩礁帯や砂地、特に沖の瀬や海底の起伏がある場所を好む。
- 寿命:10年以上生きる個体もいる。
このような特徴をもつ魚です。
成長するとともに深場へ移動する魚で、かなり深い水深に生息していることもありますね。
大物ほど深い水深にいるといわれています。
一言メモ
最大で1.8m、重量100kgを超えるまで成長するマハタは、体長1m超える大物は「カンナギ」と呼ばれています。
また地域によって呼ばれ方が異なり、西日本の一部の地域ではアラやマス、高知県ではクエと称されていますよ。
ハタ科に分類される魚にはキジハタなどもおり、その種類数は約190種類ともいわれています。
マハタの生態
マハタの生態についてもおさえておきましょう。
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1生息域
マハタは、日本近海(関東以南)や東シナ海、南シナ海に広く生息しています。
沿岸の浅場から沖の深場まで生息していますが、成長とともに深場へ移動する傾向があるのも特徴の一つです。
水深300mより浅い岩礁域、貝殻混じりの砂底に生息。
幼魚は浅い磯やアマモ場などにいて、大きくなると水深の深い場所へ移動していきますよ。
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2食性
ハタ科のマハタは、縄張り意識の高い肉食性の魚です。
捕食している生物
- 魚類
- 甲殻類
- 頭足類
主に小魚・甲殻類(エビ・カニ)・イカ類を好んで捕食していますよ。

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3行動・習性
マハタの習性として、
- 単独行動が基本で、縄張り意識が強い。
- 夜行性で、朝・夕のマズメ刻に活発に捕食する。
- 冬場は水温の影響で動きが鈍くなる。
これらの点をあげることができます。
そのため釣りをするなら夜、または朝・夕のマズメ刻を狙うといいでしょう。
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4マハタの外見
マハタは、体長40cmくらい成長するまでは、褐色の縞模様がはっきりしているのが特徴の一つです。
40㎝を超えて大きくなるにつれ、徐々に縞模様が薄くなって消えていき、真っ黒になっていきます。
大型ほど脂がのっておいしくなりますよ。
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5繁殖
マハタの大きな特徴として、性転換があげられます。
幼魚の頃はすべてメスで、 ある程度成長するとオスになる「雌性先熟」。
10kgを超えた位で、雌(メス)から雄(オス)へ性転換します。

そのため移動し始める春から秋が、釣りのシーズンですね。
産卵直後以外は、味が落ちなく旬が長いのも嬉しいところですね。
餌釣りとルアー釣り、マハタ釣りにはどっちがおすすめ?
マハタは釣りのターゲットとしても人気ですよね。
マハタを狙う方法としては、餌釣りとルアー釣り(ジギングなど)で狙うことができます。
マハタ狙いのポイント
- 釣れる時期:春~秋がベストシーズン(特に6月~11月)
- 釣り場:水深30~100mの岩礁帯、沈み瀬、潮通しの良い海域
- 釣り方:餌釣り(活き餌・冷凍餌)、またはルアー釣り(ジギング・インチク・タイラバ)
マハタは春から秋にかけてがベストシーズンですが、一年中狙うことのできる魚です。
それぞれの釣り方のメリット・デメリットについておさえておさえておきましょう。
餌釣りのメリット・デメリット
餌釣りのメリットについてみていきましょう。
マハタを狙う際に、餌釣りで行うのは最も確実な釣法の一つ。
しかし、餌の準備や手間がかかるなどのデメリットもあります。
ここでは、餌釣りのメリット・デメリットを詳しく解説します。
餌釣りのメリット
- 確実に釣果が出やすい。
- 大型のマハタを狙いやすい。
- 潮の流れが緩い時でも釣れる。
- 活き餌・冷凍餌で状況に対応できる。
- 初心者でも扱いやすい。
このようなメリットがあります。
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1確実に釣果が出やすい(ルアーより食わせやすい)
マハタは肉食性で、餌の匂いや動きに敏感です。
特に活き餌は自然な動きがあるため、ルアーに反応しない低活性時でも食ってくる可能性が高くなります。
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2大型のマハタを狙いやすい
マハタは大きくなればなるほど、賢く警戒心が強くなる傾向があります。
そのため大型のマハタは、ルアーには反応しづらいのですが、活きアジやイワシなどの活き餌には反応しやすいですよ。
大型を狙うなら餌釣りは有利です。
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3潮の流れが緩い時でも釣れる
ルアー釣りの場合、潮の流れがないと動きが不自然になりがちですよね。
しかし餌釣りの場合、潮が緩くても自然な動きや匂いで誘うことができ、食わせるチャンスが広がります。
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4活き餌・冷凍餌で状況に対応できる
餌釣りは活き餌・切り身餌・冷凍餌など、状況に応じて選ぶことができます。
そのため食いが悪い場合には、違う餌を使うなど工夫して釣れる可能性があるのが魅力です。

使いたい活き餌
マハタに有効な活き餌は、
- アジ・イワシ・サバ → 大型マハタに効果抜群。
- カサゴ・ハゼ → 根魚を食べる習性を利用すると効果的。
- エビ(活きエビ) → 繊細なアタリでも食わせやすい。
このようなものがあげられます。
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活き餌は、切り身や冷凍の餌よりも釣果をあげやすい最強の餌です。
確実に釣果をあげたい場合に使うといいでしょう。
ただし活き餌を使うためには、サビキ釣りなどで餌を確保するか、事前に用意して、弱らないように管理する必要があります。
使いたい切り身餌・冷凍餌
マハタ釣りに有効な切り身餌や冷凍餌は、
- サバの切り身 → 脂が多くて匂いで誘うことができる。
- イカの短冊 → 食い込みが良く、身持ちが良い。
- オキアミ → 小型狙いにおすすめ。
このようなものがあげられます。
活き餌に比べて、入手や管理は楽なのがメリット。
ただしマハタの活性次第では食いが悪いことがあるので、そういった場合には、餌を変えてみることも重要です。
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5初心者でも扱いやすい
ルアー釣りはアクションやリトリーブ速度にコツが必要ですよね。
餌釣りであれば仕掛けを底に落として待つだけでも釣れることがあるため、初心者でも釣果を出しやすいです。
餌釣りのデメリット
- 餌の準備が必要でコストがかかる。
- 餌の管理が大変(特に活き餌)。
- 活き餌の場合確保にに悩まされることがある。
- 根掛かりしやすい。
- 釣りのテンポがゆっくりになる(アクティブに探れない)。
このような点が餌釣りのデメリットとなります。
餌釣りは基本的に待ちの釣りになるため、ルアー釣りのように テンポよくポイントを移動しながら釣るのが難しい です。
そのため、広範囲を素早く探るのには不向きなのが大きなデメリットといえるでしょう。
ポイント
マハタを狙う際に餌釣りがおすすめな人は、
- 初心者で確実に釣りたい。
- 食い渋りの時でも釣果を出したい。
- 大型のマハタを狙いたい。
このような方におすすめです。
ルアー釣りのメリット・デメリット
マハタはルアーにも反応がよいため、ルアー釣りのターゲットとしても人気の魚です。
ルアー釣りでマハタを狙うメリット、デメリットについてもおさえておきましょう。
ルアー釣りのメリット
- 広範囲を探れる 。
- 餌の準備が不要 。
- ゲーム性が高い 。
このような点がルアーでマハタを狙うメリットです。
step
1広範囲を探れる
ルアー釣りの場合、餌釣りよりもポイント移動がしやすいです。
そのためポイントを移動しながら、効率よく探すことができますよ。
step
2餌の準備が不要
ルアー釣りの場合、ルアーを一度購入しておけば、繰り返し使用することができます。
活き餌のように管理の必要性もなく、餌代がかかりません。
長期的にみると、コストパフォーマンスがよいといえるでしょう。
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3ゲーム性が高い
ルアー釣りの場合は、アクションを起こさないと魚は食いついてくれません。
そのためルアーの動かし方が重要な要素です。
ルアーの動かし方ひとつで釣果が変わってくるのが、面白いところですね。
ルアー釣りのデメリット
- 活性が低いと見切られ、餌より食い渋ることがある。
- 岩礁帯を攻めるため、根掛かりのリスクが高い 。
- アクション次第で釣果が大きく変わるため、スキルが必要 。
- 毎回の餌代はかからないものの、ルアーを購入する費用がかかる。
このようなデメリットがあります。

とはいえテンポよく釣りをしたい方には、ルアー釣りがおすすめですね。
マハタ釣りは餌とルアーどちらが有利?
マハタを狙う際には、餌釣り、ルアーどちらもメリットとデメリットがあることがわかりました。
餌とルアーでは有利になる状況が異なります。
こちらもおさえておきましょう。
餌釣りが有利な状況
- 低活性で食いが渋い時 → 匂いと自然な動きで誘うことができる。
- 確実に釣りたい時 → ルアーより食い込みが良い。
- 大型狙い → 活き餌は大型のマハタに効果抜群。
餌釣りは活性にかかわらず釣果をあげやすいので、初心者にもおすすめです。
ルアー釣りが有利な状況
- 広範囲を探りたい時 → ポイント移動しながら効率的に狙うことができる。
- 潮の流れが速い時 → ルアーなら流れの中でも操作しやすい。
- 手軽に釣りたい時 → エサの準備が不要で手軽。
このようにテンポよく釣りをしたい方やゲーム性を求める方には、ルアー釣りが適しています。
餌釣り | ルアー釣り | |
食わせやすさ | ◎(活性が低くても食う) | △(活性が低いと難しい) |
広範囲を探れるか | △(ピンポイント狙い) | ◎(移動しながら探れる) |
準備の手軽さ | △(エサの確保が必要) | ◎(ルアーだけでOK) |
ゲーム性 | △(待ちの釣り) | ◎(アクションで誘う) |
根掛かりのリスク | △(仕掛け次第) | ×(高め) |
活性が高い時はルアー、食いが渋い時はエサ釣りが有利です。
状況によって餌とルアーを使い分けて釣りを行うのが効果的ですが、確実に釣果をあげたいのであれば餌釣りがおすすめですね。
確実に釣果をあげるマハタの釣り方
マハタを確実に釣りあげたいのであれば、餌釣りがおすすめであるとご紹介しました。
マハタは餌釣りにおいても様々な釣り方で狙うことができますが、初心者でも釣果のあげやすいのが「泳がせ釣り」です。
ここからはマハタ釣りの代表的な餌釣りの仕掛け(泳がせ釣り)についてみていきましょう。
泳がせ釣りとは?
泳がせ釣りは、別名ノマセ釣りと呼ばれる釣りで、生きたアジなどの小魚を餌にして泳がせながら、大物を狙う釣り方です。

また使う仕掛けの構造や釣り方もシンプルなのもいいところですね。
泳がせ釣りのコツ
- 活き餌が自由に泳ぐように、仕掛けを動かしすぎない。
- アタリがあったら即アワセして、根に潜らせないよう意識する。
活き餌を使用するため、勝手に泳いでマハタにアピールしてくれますよ。
そのためルアー釣りのようにアクションをつけるなどのテクニックは必要ないのがメリット。
根に潜らせないように意識はするものの、焦るとばらしの原因になるので、慎重にアプローチしましょう。
泳がせ釣りの仕掛け
出典引用:釣りあしすと
マハタの泳がせ釣りに使う仕掛けについておさえておきましょう。
タックルと仕掛け
- 1.8~2.4m程度のヒラメロッド(6:4または7:3調子)
- 電動リール
- 道糸PE3~4号(200m以上)
- リーダー8号(3m)
- 幹糸10~20号(100~150㎝
- 捨て糸4~5号を50~100㎝
- ハリス8~10号を80~150㎝。
- 丸セイゴ針 16~18号
- シングルフック
- オモリ60~100号
このようなものを使用します。

また仕掛けは孫針があるものがおすすめで、シングルフックを使うといいでしょう。
マハタなど岩礁帯を狙う場合は、シングルフックが根掛かりしにくいためおすすめですね。
また餌が小さい場合もシングルフックがいいでしょう。
おすすめ竿
シマノ 船竿 ミッドゲーム CI4+ 各種
こちらはシマノの船竿、ミッドゲームC14+です。
錘負荷も60号〜200号となっており、様々な魚種に対応できるオールラウンダーな一品。

しなりもよく、つかいやすいですよ。
おすすめ電動リール
ダイワ レオブリッツ S400
こちらはダイワの電動リールレオブリッツS400です。
多様なターゲットを手軽に楽しみたい方におすすめの、汎用性の高いハイパフォーマンスな一品。
パワーレバーはアクセル感覚で巻き上げることができ、スピードも自在にコントロールできますよ。
またモーターをスプールの前方に配置することにより、ボディはロープロファイルで持ちやすい形状に設計されています。
おすすめ仕掛け
もりげん D-703 アコウ 船頭仕掛
こちらはもりげんの仕掛けです。
アコウ用の仕掛けですが、マハタを狙う際にも有効です。
胴突き仕掛けを自作する際にも参考にしましたね。
マハタの釣り方はどれが正解?おすすめの釣り方をお教えします!:まとめ
今回はマハタの釣り方についてご紹介しました。
マハタは1mを超えることもあるような大型の魚で、水深70m以上の深い水域に生息しています。
餌釣り、ルアーともに狙うことができますが、活性の低い時期にも効果的なのは「餌釣り」です。
是非今回ご紹介した仕掛けを使って、マハタ釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。