サンバソウ 似た魚 釣り

サンバソウに似た魚はコレ!見分け方を知れば、もう間違えません!

サンバソウに似た魚が多くて、間違えてしまいます。どうしたら見分けられるの?

このような疑問にお答えします。

イシダイの幼魚である「サンバソウ」。

サンバソウと聞いてピンとこない方も、イシダイと聞けば皆さん知っている美味しい魚ですよね。

そんなサンバソウは、成魚であるイシダイはもちろんなのですが、ほかにも似ている魚が多いことで有名です。

私も最初は見分けがつかず、よく間違えていました。

今回は「サンバソウ」と似ている魚はどんな魚なのか、またその見分け方についてご紹介いたします。

見分け方がわかれば、釣りをしていても見間違えることはありません。

是非参考にして、釣りを楽しみましょう。

 

サンバソウってどんな魚?

まずは「サンバソウ」とはどんな魚なのかについてみていきましょう。

実はイシダイの若魚が、「サンバソウ」です。

サンバソウは、特徴的な横縞模様を持ち、海の潮通りや海峡などの潜む場所に生息しています。

釣り人

成長すると縞模様が薄くなり、次第に大きなイシダイになるんですよ。

サンバソウとは?

サンバソウは、日本近海に生息する海水魚です。

体の側面に黒と白の横縞模様があるのが特徴で、磯釣りで人気のターゲットの一つですね。

サンバソウの基本情報

  • 分類:スズキ目 イシダイ科 イシダイ属
  • 学名:Oplegnathus fasciatus
  • 分布:日本沿岸(北海道以南)、東シナ海、朝鮮半島、台湾など
  • 生息環境:岩礁帯、磯場、潮通しの良い場所

このような魚です。

サンバソウは幼魚の状態の名前で、成長するとイシダイ(石鯛)になり、出世魚として有名なスズキと同じスズキ目に属していますよ。

一言メモ

サンバソウの名前の由来は、能楽の演目「三番叟」が起源。

能楽の中でも、神楽の一種とされている「三番叟」は、白い装束に黒い縞模様の烏帽子(えぼし)を被った舞手が舞います。

この烏帽子の縞模様が、サンバソウの模様と似ていることから、この名前がついたのだそうです。

サンバソウの特徴

サンバソウの特徴を詳しく見ていきましょう。

サンバソウの外見

  • 体に黒い横縞模様がある。
  • ヒレがる大きく、横に広がっている。
  • イシダイの若魚のため、成長するとまったく異なる姿に変わる。

このような外見をしています。

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体の模様

サンバソウは黒と白のはっきりした横縞があり、縞模様は6〜7本ほどあり、均等に並んでいます。

成長すると模様が徐々に薄くなり、成魚のイシダイではほとんど消えてしまうんですよ。

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サンバソウの体とヒレの形

サンバソウの体とヒレの形についてもおさえておきましょう。

  • 体は楕円形でやや扁平している。
  • 背ビレと尻ビレには鋭いトゲがあり、注意が必要。
  • 口は小さめで、歯は成長すると固くなり石を噛めるほどに強くなる。

サンバソウはこのような体型とヒレをもつ魚です。

かわいい見た目に反し、鋭いとげや硬い歯を持つので、釣り上げた際には注意が必要です。

サンバソウの成長と変化

サンバソウは成長とともに大きく姿を変える魚です。

成長段階 体長 特徴
サンバソウ(幼魚) 10〜30cm 横縞がはっきりしていて、小さな口が特徴。
若魚(30〜50cm) 30〜50cm 横縞が徐々に薄くなる。
イシダイ(成魚) 50cm以上 縞模様が消え、全体的に灰色や黒っぽい体色。
このように体が大きくなるだけでなく、模様も変化していくのが面白い魚ですね。

サンバソウの食性

サンバソウ(イシダイの幼魚)は、成長段階に応じて食べるエサが変わる雑食性の魚です。

幼魚の頃は主に動物性のエサを好みますが、成長するとより硬いものも食べられるようになりますよ。

幼魚(サンバソウ)の食性

  • 甲殻類(エビ・カニ・ヨコエビなど)
  • 多毛類(ゴカイ・イソメ類)
  • 小型の貝類(カサガイ・小さな二枚貝など)
  • 小型の魚(イワシやハゼの稚魚など)

幼魚のサンバソウは、比較的柔らかい生き物を捕食する傾向があります。

釣りでは、オキアミやイソメ、エビ類をエサにするとよく釣れるのも、この食性によるものです。

成長とともに変化する食性

サンバソウが成長し、イシダイへと近づくにつれて食べるものも変わります。

  • 口の力が強くなり、貝類や甲殻類の硬い殻を噛み砕くことができるようになる。
  • ウニやフジツボなどの固い外殻を持つ生物も食べるようになる。
  • 一部の個体は、海藻類(アラメ・ワカメなど)も食べることがある。

サンバソウは雑食性で、幼魚のうちはエビやゴカイ、小魚を食べていますが、成長するにつれて貝類や甲殻類、さらにはウニやフジツボまで食べるようになりますよ。

サンバソウの旬

釣りの対象魚としても人気があるサンバソウ。

サンバソウのベストシーズンは、「春から秋」です。

特に夏場の活性が高くなりますよ。

磯場、防波堤、テトラポッド周辺を狙うといいでしょう。

主な餌

  • オキアミ:最も手軽なため、初心者向け。
  • イソメ類(アオイソメ、ゴカイ):匂いが強く、食いがよい。
  • エビ(シラサエビ、アミエビ):自然界での食性に近く、よく釣れる。
  • カニ(小さめのカニ):サイズが大きくなると効果的。
  • 貝類(サザエ、アサリなど):大型の個体が好んで食べる

これらがサンバソウをターゲットにする際に、効果的な餌ですね。

サンバソウの分布

サンバソウがどんな地域・環境に生息しているのかについてみていきましょう。

主な分布域

サンバソウの主な分布についておさえておきましょう。

サンバソウ(イシダイの幼魚)は、日本を含む東アジアの温帯〜亜熱帯の海域に広く分布しています。

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日本沿岸(北海道以南)

日本沿岸の分布についてみていきましょう。

日本沿岸の分布

  • 関東~九州の太平洋側
  • 瀬戸内海
  • 日本海沿岸

これらの地域でよく見られます。

北海道の南部でも確認されますが、温暖な海域ほど個体数が多いのが特徴です。

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東シナ海(中国・台湾沿岸)

東シナ海での分布についてもみていきましょう。

東シナ海の分布

  • 朝鮮半島沿岸(韓国・北朝鮮の南部)
  • 南シナ海沿岸(香港、ベトナム北部など)

これらの地域に生息しています。

生息環境

サンバソウは、特定の環境を好んで生息します。

生息環境

  • 磯場や防波堤、海底に岩が多い場所に生息。
  • 幼魚は比較的浅場に多い。
  • 成長すると深場へ移動。
  • 潮の流れが速い場所を好む。
磯場や岩礁帯では、潮通しの良い波の荒い岩場やテトラポッド周辺によく生息していますよ。

また港や防波堤周辺では、比較的水深のある防波堤の基礎部分や、テトラポッド周辺にも生息しています。

幼魚は沿岸の比較的浅い場所を好むのも特徴と言えるでしょう。

ポイント

サンバソウは、水温15~25℃の環境を好むため、冬場は深場に移動し、水温が上がる春~秋にかけて浅場に現れますよ。

  • 春~秋(3月~10月):幼魚は浅瀬や防波堤、磯場でよく見られる。
  • 冬(11月~2月):水温が下がると深場へ移動し、沿岸では見かけにくくなる。

サンバソウは、日本を中心に東アジアの温暖な海域に広く分布し、特に潮通しの良い岩礁帯や防波堤周辺でよく見られます。

季節によって浅場と深場を行き来するため、時期によって狙うポイントを変えることが重要です。

 

サンバソウの狙い方

出典引用:関西のつり 餌釣りの総合情報サイト

サンバソウとはどんな魚なのかについて、ここまではみていきました。

磯場やテトラポッドなどを好んで生息しているサンバソウの狙い方について、ご紹介いたします。

サンバソウは、胴突き仕掛けで狙うのがおすすめです。

サンバソウを狙うタックル

  • 磯竿1号5m程度、または筏竿1.6~2.4m程度
  • 小型両軸リール、またはスピニングリール
  • 道糸2~4号
  • 幹糸2~3号
  • ハリス1~1.5号を2~5㎝
  • スナップサルカン
  • キツネ針、伊勢尼
  • ナス型オモリ3~8号

このようなタックルを使用してサンバソウを狙います。

餌はアオイソメやエビ類などを使用するといいでしょう。

おすすめ磯竿

ダイワ 磯/防波堤 LBT C(リバティクラブ) 磯風 1.5~3号

こちらはダイワのリバティクラブ磯風です。

1本で様々な魚に対応できるよう設計された一品。

ガイドは衝撃に強いハードガイドになっていますよ。

様々な魚を狙うことができる万能竿で、1万円を切る価格帯なのが嬉しいところ。

私も堤防でよく使っています。

おすすめリール

ダイワ スピニングリール 20 レブロス LT (2020モデル)

こちらはダイワのスピニングリール、レブロスです。

淡水、海水どちらも使用でき、幅広いターゲットに対応できるよう設計されている一品。

どんなリールを使えばいいのかわからないという初心者にもおすすめです。

使い心地がよく、1万円を切るリールなのでコストパフォーマンスのよいリールですよ。

私も使用していますが、自重も軽いので、長時間の釣行にも耐えられると感じています。

おすすめ仕掛け

ハリミツ イシダイ・サンバソウ3本 VR-6S 14-5

こちらはハリミツのサンバソウ、イシダイ狙い用の仕掛けです。

道糸に結び、おもりをつけるだけで簡単に釣りを始めることができる一品。

針は鋭い歯を避ける為に軸長の丸海津形状・強烈な引きに耐えられる太軸設計になっています。

私も使用していますが、食いつくとしっかりと口にかかってくれますよ。

 

サンバソウに似た魚とは?

実は釣りをしていると、サンバソウに似ている魚がたくさんいることに気づきます。

サンバソウに似た魚は、具体的にどんな魚がいるの?

ここからは、サンバソウに似た魚について解説していきます。

これらの魚との違いを認識することで、正しい魚を見分けることが出来ますよ。

サンバソウと似た魚の種類

まずサンバソウと似た魚は、どんなものがいるのかについておさえておきましょう。

魚の名前 見た目の特徴 サンバソウとの違い
シマイサキ 黒と黄色の縦縞(5~6本)。

体が細長い。

サンバソウは縦に丸っこい体型。

シマイサキは黄色っぽい縞で背が低め

イシガキダイ 斑点模様(成魚)

幼魚時代は縞模様もある。

成長すると斑点になる(石垣模様)。

顔つきがやや違う。
カゴカキダイ 黄色に黒の縞(ゼブラ柄)。

体が平べったく背ビレ長い。

サンバソウより鮮やか

体高が高く動きが速い。

タカノハダイ 赤茶色とクリーム色の縞。

鼻先が長めで体は平たい。

縞が茶色系で色味が違う

体色が全体にくすんでいる。

キンセンイシモチ 縞あり(幼魚)。

成長すると縞が消え透明感ある体。

サンバソウより小さめ・透明感あり

群れで泳ぐことが多い。

このような魚があげられます。

縞模様があり似てはいるものの、それぞれ顔つきや体色、大きさなどが異なりますね。

サンバソウとサンバソウに似た魚との見分け方

サンバソウとサンバソウに似た魚はどんな種類がいるのか知ったところで、見分け方のポイントをおさえておきましょう。

サンバソウの外見

  • 体型がやや丸く、厚みがある。
  • 縞模様が太くて黒白はっきり(縞は5~6本)。
  • ヒレがしっかりしていて、少しゴツい印象。

サンバソウは、このような外見をしています。

<b>見分け方のポイント</b>

  • 体型を見て、細長い or 平たい体は別種の可能性。
  • 縞の色と太さを見て、黄色っぽい縞や細い縞は違う魚。

このようなポイントに注目すると、見分けることができますよ。

自信がない場合には、サンバソウの写真をみて、体型と縞の色、本数をみるといいでしょう。

 

サンバソウに似た魚はコレ!見分け方を知れば、もう間違えません!:まとめ

今回はサンバソウとサンバソウに似た魚についてご紹介しました。

サンバソウは、イシダイの幼魚で、縞模様がかわいらしい魚です。

サンバソウに似た魚も数種類いますが、体型や縞の色、太さなどが異なります。

これらのポイントに注目して見分けるといいでしょう。

これからの時期に旬を迎える「サンバソウ」。

是非「サンバソウ」をターゲットにした釣りを楽しんでみてくださいね。

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