そんな人におすすめの渓流竿や仕掛けを紹介します。
初春の解禁日から始まる、自然の中で挑む渓流釣りはたまらなく面白いんです。
餌釣りであれば、初心者でも簡単に渓流釣りを楽しめますよ。
ここでは、渓流竿や天井糸など仕掛けの紹介をしていきます。
目次
渓流釣りは4つの釣り方がある
渓流釣りで使われるのはミャク釣り、テンカラ釣り、フライフィッシング、ルアーフィッシングがあります。
延べ竿で釣るのはミャク釣りとテンカラ釣り、リールを使用するのはフライとルアーになります。
活餌を使用するのはミャク釣りのみ、テンカラ釣り・フライ・ルアーフィッシングは疑似餌を使用します。
餌釣りと疑似餌釣りのメリット・デメリット
それぞれメリット・デメリットがありますので紹介していきます。
餌釣りのメリット・デメリット
まずは餌釣りのメリットを紹介しましょう。
- 時期関係なく使える
- 仕掛けが簡単なので初心者でも始めやすい
- 低予算で始められる
- アタリがわかりやすい
最も餌を使用するので初心者からプロまで釣果が出やすいですね。
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管理釣り場でも餌釣りがメインなので、餌釣りは子どももできます。
私も家族でニジマス釣りに行くときには、延べ竿をレンタルして放流魚の釣りを楽しみます。
子どもも夏の思い出になって楽しいんですね。
釣るときの魚の動きや重さをダイレクトに感じられるのもメリットです。
どの時期でも釣果が期待できる餌釣りですが、特に解禁日近くなど餌が少ない時期には餌釣りが有利です。
渓流釣りでミャク釣りをするときの仕掛けや実践を紹介する動画はこちら
ただデメリットもあり、
- スれやすい
- 餌を調達しなければならない
などが挙げられます。
渓流魚は警戒心が強いので、スレる(=次第に食いつきが悪くなる)とどんどん釣果は下がります。
同じ餌を使用して一定の場所で釣りをすると、早い段階でスレます。
活餌を何種類も用意するのも、釣り場付近の虫を捕まえるのも大変ですよね。
その点、疑似餌はフライやルアーを変えたり、飛距離を狙ったりすることができます。
疑似餌釣りでのメリット
次に疑似餌釣りでのメリットを紹介します。
- 手返しが早い
- 活餌を触らなくて良い
が挙げられます。
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川虫やブドウムシなどの活餌を直接触ることに抵抗がある人も多いですね。
私も最初ブドウムシを針につけるときは苦戦しました。
丁度いい大きさにカットするのもかなり抵抗があり、イクラで釣ることも多いんです。
ですが、やはり川虫やブドウムシの方が動きがあって食いつきが良いんですね。
直接触らなくても良いミニトングのようなものがあります。
フィッシュトング
出典引用:楽天市場
カバーがあるので収納に便利。
ベルトに付けられるので、餌を使うときにすぐ取り出せます。
疑似餌を使った釣り方もデメリットもあります。
- 釣果にムラがある
- 活餌よりも費用がかかる
これらが挙げられます。
疑似餌は水温が上がり、魚が活性化する初夏がおすすめです。
餌となる昆虫や水生生物も活性化するため、疑似餌でも釣果がかなり期待できるのです。
フライやルアーも種類が豊富なので、スれてきたらすぐに交換もできて便利ですね。
ルアーは重さもあるので、水深も狙えることがメリットとしてあるでしょう。
川釣りで使う活餌を紹介する記事はこちら
-
【渓流釣りの面白さ】ナニコレ!?斬新すぎる有能カエルルアーを紹介
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延べ竿とリール竿のメリット・デメリット
ミャク釣りとテンカラ釣りで使われる延べ竿。
延べ竿のメリット・デメリット
メリットとして
- 仕掛けが簡単で始めやすい
- 道具が少ない
- アタリがわかりやすい
これらが挙げられます。
延べ竿での釣りは、すぐに竿を取り出し釣りを始められる手軽さがあります。
渓流付近を散策し、気になるポイントでさっと竿を取り出して釣りができるのが良いですね。
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デメリットは
- 遠投や水深の深いところは狙えない
- 大物トラウトのバイトは竿に負担がかかる
- 魚の動きが悪いと針がかかりにくい
- 魚から見つけられやすい
が挙げられます。
遠投ができないため、人影や仕掛けが魚にバレて釣れにくくなることもあります。
延べ竿で魚の影を見つけ、餌を咥える姿、抵抗する魚を自分の腕力で釣り上げる快感は延べ竿が一番。
海釣りでは味わえない面白さがあります。
リール竿のメリット・デメリット
リール竿のメリットとして
- 飛距離や水深の深い場所も狙える
- 餌を泳がし魚を誘うことができる
- 狙う場所や魚に合わせてリールや餌を選択できる
渓流釣りで使われる竿はスピニングロッドとベイトフィネスロッドがメインです。
スピニングは源流から本流まで使いやすく、軽量なので初心者でも扱いやすいところがあります。
手返しも早くできることやライントラブルも少ないのがメリットですね。
ベイトフィネスはスピニングのメリットに、より大物を狙える力強さを持つベイトリールをプラスしたものといえます。
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スピニングタックルで使う軽量ルアーも使いながら、ベイトの太めラインが使えるのは魅力的ですよね。
リール竿をデメリットは
- リールのライントラブルが発生する
- 延べ竿よりも手返しが遅い
- 道具が多くなる
などが挙げられます。
ルアー釣りは道具がかさみます。
また、何個も持っていけないので、ラインが絡まってしまったらかなりロスなんですよね。
障害物の隙間を縫って、ピンポイントにキャスティングできるのは気持ちが良いもんです。
リールを巻いてバイトするときのゲーム性もリール竿ならでは。
それぞれ特徴はありますが、渓流釣り初心者は延べ竿がおすすめですね。
渓流釣りで使われる4つの釣り方を紹介する記事はこちら
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【デビュー応援】完全制覇!!渓流で使う釣り方4つを紹介します!!
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延べ竿の仕掛けを紹介
まず、延べ竿を細かく見ていきます。
- 渓流竿→4.5〜6.3m(硬さ:硬調)
- 仕掛け糸→天井糸+目印・水中糸+ガン玉+ハリス
- 餌→活餌or疑似餌
簡単に、渓流竿と仕掛けはこのような道具の組み合わせです。
ではひとつひとつ見ていきましょう。
渓流竿
渓流竿は4.5〜6.3mが一般的な長さ。
川幅に合わせて竿の長さも調節します。
源流釣りは4m前後、渓流釣りは5〜6m、本流は6〜7m程度の竿を選んでいきます。
また、渓流竿の硬さは主に超硬・硬調・硬中硬・中硬に分けられます。
硬調・硬中硬の程よい硬さで魚のアタリがわかりやすいものを選ぶのが良いでしょう。
天井糸
天井糸は竿の穂先と、水中糸の間に結びつけた糸をいいます。
糸を複数結ぶことで、根がかりなどで切れたときに部分的に付け替えることができます。
それによって糸を何度も使え、無駄にすることがないんですね。
また、糸の太さがあるため糸さばきをしやすくすることや、糸を川中に入れないことで持ちを良くします。
天井糸の長さや太さは?
天井糸の長さは竿の長さから事前に決めて付ける固定式と、長さを調節できる遊動式にするかを選びます。
竿が5〜6mのときには天井糸を2〜3mにします。
天井糸は竿の1/3〜1/2の長さを使いましょう。
遊動式の天井糸は、場所や竿によって長さを変えられるのがメリットです。
太さは水中糸よりも太めに設定。
0.4〜0.6号が一般的です。
遊動式天井糸とは水中糸と編み込みで結び、その部分の長さを調節できる方法をいいます。
遊動式天井糸の編み込み方法を紹介する動画はこちら
固定する結び方も紹介していきます。
天井糸と水中糸の結び方
色々な結び方の中でチチワ結びを紹介します。
- 天井糸の下部分の先に輪っかを作る
- その先を輪っかに2回ほどいれて締めコブを作り、余った部分は1cm程度残して切り捨てる
- 水中糸の先に輪っかを作ってその糸を折り返し、合計3本の糸を持った状態でくるっと3本の輪っかを作る
- その輪に天井糸の先端を入れて濡らしながらゆっくり締め、あまりを切り捨て完成
他にも仕掛け結びを紹介する記事はこちら
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実は難しくない!渓流釣りの仕掛けの作り方をわかりやすくご紹介!
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水中糸
水中糸には主にナイロンやフロロカーボンが選択されやすいですね。
- フロロカーボン→重さがあり、摩耗耐性が強く伸縮性が少ない
- ナイロン→軽さや伸縮性があり自然な餌の動きをしてくれる、摩耗耐性は弱い、浸水による劣化がある
それぞれ一長一短なのですが、個人的にはフロロカーボンをおすすめです。
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ナイロンの天井糸の組み合わせが、伸縮性も感度も補ってくれます。
ただ高価なのであまりたくさん使いづらいんです。
また、水中糸に目印をつけることも大切です。
目印の付け方
水中糸で輪っかを作る
輪っかを折り返し、左右にできた2つの輪っかを重ねる
できた輪っかに目印を通す
目印と水中糸を締める
目印をつける方法を紹介する記事はこちら
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渓流釣りで使う目印って何?使い方や付け方について解説しましょう
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ガン玉
ガン玉は中心に切り目があり、そこにハリスを通して潰してくっつけます。
重さは軽い順でG8〜1、B〜6Bとあります。
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渓流釣りではG3〜3Bを主に使いますね。
重さの目安として川の流れより少し遅く流れている状態がベストです。
ガン玉を打つ場所としては、水中糸とハリスのつなぎ目あたりが良いでしょう。
ハリス
ハリスは針と糸がくっついている仕掛け糸です。
ナイロン、フロロカーボン、PEと3種類があります。
個人的にはフロロカーボンを使っています。
比重が重いので川底も狙えますし、ラインも耐久性があるのでナイロンよりだめになりにくいんです。
ハリスは天井糸+水中糸(道糸)の50〜70%の細さを選んでいきます。
長さは大体30cmほどを使用します。
水中糸とハリスを結ぶ方法を紹介する記事はこちら
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簡単で強度も抜群!!渓流釣りでの道糸とハリスを結び方を細かく紹介
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おすすめの天井糸を紹介
おすすめの天井糸を紹介していきます。
がまかつ 渓流自在式天井糸 パーフェクト仕掛 KE-116
出典引用:楽天市場
針 | ハリス(号数) | 道糸(号数) | 天井糸(号数) |
6号 | 0.4 | 0.6 | 0.8 |
7号 | 0.6 | 0.8 | 1 |
7.5号 | 0.8 | 1 | 1.2 |
遊動式天井糸なので、竿に合わせて全長4.3~6.3mまで調節可能。
道糸にはフロロカーボンを使用しています。
竿に取り付けるだけですぐに釣りを始められる便利な仕掛け糸。
さらに天井糸の長さを調節できるのも良いですね。
がまかつ(Gamakatsu) 渓流自在式天井糸仕掛II KJ102
出典引用:楽天市場
商品詳細
号数:0.8
入本数:15
糸の移動が簡単にできるパールリングつき。
スプール仕様なので、折りグセがつきにくいのもメリット。
15本入っているのもお得感があって良いですね。
号数も0.8と使い勝手が良いので、源流から本流まで幅広く使えそうです。
サンライン(SUNLINE) ナイロンライン 天糸
出典引用:楽天市場
ナイロンライン特有の軽さと柔らかさが餌を自然に泳がせます。
強さをアップさせて竿絡みの軽減につなげます。
UV-R製法で紫外線での劣化防止対策も。
既視性の高い色付きラインで、位置や動きがわかりやすいですね。
渓流釣りを始めよう!渓流竿に使う天井糸の長さは何cm?遊動式とは:まとめ
いかがでしたでしょうか。
天井糸や水中糸、ハリスなど糸を分けることでそれぞれの力を発揮し効率の良い釣りが楽しめます。
結び方は最初手こずりますが、慣れてしまえばなんてことないですよ。
むしろ結び方を知っていることでライントラブルにも冷静に対応できるなどメリットも多いんです。
竿に合わせて長さを調節できるのも便利なポイントです。
ぜひ参考にしてみてください。