その疑問にお答えします。
海釣りと違って渓流は障害物が多く、魚の目視も難しくあります。
逆をいえば、難しいフィールドで釣りをするそのワイルド感がたまりません。
渓流の美しさや木漏れ日が水に反射し、キラキラと煌く様は癒やしでしかありません。
初心者からプロまで幅広い渓流の釣り方を知ると、渓流釣りがめちゃくちゃ楽しめますよ。
ここでは、渓流の釣り方やメリット、デメリット、仕掛けの紹介をしていきます。
目次
主な渓流の釣り方を4つ紹介
まず渓流の釣り方を4つ紹介します。
ミャク釣り
延べ竿に糸と軽めのオモリ、餌を付けて釣りを楽しむシンプルな方法です。
ミャク釣りはミミズやイクラ、虫などの餌を使用します。
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渓流の管理釣り場に竹竿が用意されているのを見たことがありませんか。
ミャク釣りは子どもも簡単にできる釣り方なので、釣り体験などで用意されていることも多いですね。
私も先日子供とミャク釣りでニジマス釣りを楽しみました。
ルアー釣りで魚が警戒してうまく釣れなくなった場所でも、餌釣りにすると釣れることもあります。
ちなみにミャク釣りは狙う魚の大きさで糸や竿の太さを選びます。
イメージ通りの釣りが始められるので簡単に感じられます。
テンカラ釣り
テンカラは延べ竿に毛針と呼ばれる疑似餌を付けた釣り方をいいます。
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小さな羽虫やアリなどの昆虫を餌としているヤマメやイワナを狙うときに使用します。
糸と針だけなので投げるときに少しコツがいります。詳しいキャスティング方法はこちら
オモリを使わないので、キャストするときに頭上に振り上げて毛針を飛ばします。
周囲の木々にひっかかってしまうことや、ラインの絡まりなどが起こりやすいのです。
私も初めは手加減がわからず、思った場所にキャストできなくて木にひっかけました。
コツを掴んでからは楽しくなり、また魚が水面からばしゃっと咥えにくる様子を見ると快感です。
フライフィッシング
フライフィッシングはリールと毛針を使用します。
フライロッドにはフライラインとフライリールが付いており、種類も豊富にあります。
テンカラで狙えない遠距離には、フライフィッシングがおすすめ。
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テンカラよりもリールやラインが選べるので、狙う場所や魚に合わせてタックルをカスタムすることができますよ。
テンカラとフライの違い
同じ毛針を使うテンカラとフライを比較してみます。
テンカラロッドの長さ | 3m |
フライロッドの長さ | 2m前半 |
テンカラはロッドが長く振り上げないと飛ばないため、頭上に気をつけなければなりません。
代わってフライはリールで飛距離を狙えることがメリットといえます。
ちなみにデメリットはフライラインが重いため、根がかりしやすいことがあります。
ルアーフィッシング
ルアーフィッシングは疑似餌を使用した釣り方です。
フライフィッシングと違い、魚の形や光を反射する塗装がある疑似餌を使用します。
源流から本流まで幅広く狙え、タックルも豊富にあります。
渓流ルアーで実釣する動画がありますので参考にどうぞ
ルアーフィッシングで狙う渓流魚はヤマメやイワナ、アマゴ、ニジマスなどのトラウトです。
これらの魚は渓流や源流のような川の上流で釣れるため、それに合わせたタックルを用意します。
渓流ルアーフィッシングのリールは大きく2つに分かれます。
スピニング | 飛距離が狙える
キャスティングが簡単で初心者向け ライントラブルが少ない |
ベイト | 主に海釣りで使われる
パワーがあるため大型トラウトを狙うときにおすすめ 使用ルアーが重いので、キャスティングしにくい 飛距離が出ない 手返しに時間がかかり素早いキャストが困難 |
狙う魚や場所によってスピニングかベイトかを選びますが、渓流はスピニングロッドのほうが種類が豊富です。
そんなときにはベイトフィネスを使用すると良いでしょう。
ベイトフィネスとは
ベイトのような太めのリールかつ、スピニングで使うような軽量ルアーを使用できるタックルをいいます。
スピニングとベイトフィネスを詳しく紹介する記事はこちら
-
【プロから学ぶ】渓流釣りのキャスティング方法!練習の仕方も紹介!
続きを見る
どちらか迷ったらまずはスピニングロッドがおすすめ。
軽くて使いやすく、手返しも簡単なので使い方を覚えればサクサクとキャストできます。
渓流は足元が悪く、荷物も軽量なのが重要なので、ロッドの持ち運びや扱いやすさはストレス軽減になりますね。
釣り方によるメリット・デメリット
それぞれの釣り方のメリット・デメリットを紹介します。
ミャク釣りのメリット・デメリット
ミャク釣りのメリットとデメリットを紹介します。
メリット | シンプルで初心者にも使いやすい
使用するものが少なく簡単 餌釣りならではの釣りやすさがある 魚の種類に関わらない釣り方 |
デメリット | 竿が長く持ち運びが大変
餌釣りが苦手な人には不向き 魚の重みや川流の負荷がダイレクトに伝わるので重い 飛距離が出せない |
ミャク釣りはウキを使わないので魚から見ても仕掛けがわかりにくく、警戒心が薄れます。
テンカラ釣りのメリット・デメリット
メリット | 餌が必要ない
作りがシンプルなので扱いやすい 仕掛けに使うアイテムが少なく持ち運びが楽 仕掛けの太さから耐久性がある |
デメリット | 周囲に木々など障害物があると竿を振り切れない
水面から魚を確認しキャストするので適当に投げられない |
釣り方は簡単ですが、そもそも毛針が羽虫のように見えなれけば釣れません。
水流の力を使うことや、毛針の落とし方の変化によって自然な餌と思わせる技も必要です。
簡単な釣りと思いきや奥が深いですね。
フライフィッシングのメリット・デメリット
メリット | テンカラよりも飛距離が出る
ルアーよりも単価が安い 水深のあるところや川幅が広いなど、対象の場所が広がる |
デメリット | フライが軽く、風の抵抗を受けやすいのでキャストしづらい
疑似餌を深く沈めるのが困難 |
テンカラもそうですが、疑似餌に寄せている虫が本当に発生する場所を事前に確認することが必要です。
その時間帯や発生時期に合わせて釣ると、面白いほどに釣れます。
また、疑似餌を自作することも釣りの楽しみの一つになります。
フライの種類とおすすめ
- ドライフライ→水に浮く素材で作られた疑似餌
- ニンフフライ→水に沈む素材で作られた、水生昆虫の疑似餌。
- ウェット→光に当たると反射する素材が使用されている
- ストリーマー→小魚の疑似餌
ドライフライは水面から目視できるのでアタリがわかりやすく、初心者におすすめです。
ドライフライ#12 5本セット
出典引用:楽天市場
標準サイズの#12が5本セットになっている商品です。
5本あるのでストックとして持っていけてお得です。
フライにはカラーが色々ありますが、場所やコンディションで向き不向きのカラーがあります。
などその時に合わせてカラーを変えると釣果も変わります。
ルアーフィッシングのメリット・デメリット
メリット | 餌がいらない
大型トラウトも狙える 源流から本流まで狙える場所が多い キャスティング方法で細かなスポットも狙える 手返しが早く、時間のロスが少ない ロッド、リール、ルアーと手荷物が少ない |
デメリット | タックルの豊富さに選ぶのが大変
餌釣りよりお金がかかる |
ルアーフィッシングは釣りのゲーム性を最も感じられる釣り方です。
狙う場所や魚に合わせてルアーを変え、キャスティングすると楽しさの極み。
釣りをしている姿のワタシ、かっこいいなんて自惚れてしまうことも。
ルアーを使いこなせるようになれば、こだわりも出てくるので釣りにハマることな違いなしです。
渓流の釣り方で必要な竿と仕掛けはコレ
釣り方に合わせて、使う竿と仕掛けを紹介していきます。
用意する仕掛けに記載しているサイズは基準目安とします。
ミャク釣り
- 渓流竿(4〜6.3m)
- 道糸(0.4〜0.8号)
- ハリス(0.3〜0.5号)
- 目印(3つ)道糸につける
- オモリ(ガン玉5号〜3B)
- 針(5〜8号)
渓流竿に結びつける仕掛け糸の組み合わせはいくつかあります。
- 道糸+ハリス(糸に針が付いている仕掛け糸)
- 天井糸+水中糸+ハリス
- 通し糸(竿から針まで一つの糸)+針
糸を変えるメリットは途中で切れても部分的に交換でき、効率的かつ経済的に良いと考えます。
また、通し糸にするメリットは仕掛けが簡単で用意するのも少ないことが挙げられます。
仕掛け糸の結び方を紹介する記事はこちら
-
簡単で強度も抜群!!渓流釣りでの道糸とハリスを結び方を細かく紹介
続きを見る
糸の性質によって餌の動きも変わってきます。
パワー力はそのままに餌を沈ませたい、などの細かな調節が仕掛け糸の継ぎで実現できます。
ミャク釣りは簡素な釣りと思いきや、奥が深い釣りなのです。
また、釣るポイントの川幅の違いで魚の大きさが変わるので、渓流竿の長さもそれに伴って選びます。
ポイント
渓流の狙うポイントに合わせた適切な渓流竿の長さ
源流(川幅は狭く、障害物が多い) | 3m〜5m以下 |
支流 | 5m程度 |
本流(川幅10m以上) | 全長7m以上 |
テンカラ釣り
- テンカラ竿(3.6m前後)
- テンカラライン(3.5〜4号)
- テンカラハリス(0.8〜1号)
- 毛針(#12)
竿の長さは3.6mを基準とし、源流のような川幅が狭い場所は3m、本流は4m弱と調節します。
ラインは竿と同じ長さ、ハリスはだいたい1mほどを用意します。
また通し仕掛けではなく、メインラインとハリスを結んで使用するのが一般的です。
ちなみに毛針の#値は毛針の大きさを表します。
毛針を自作する人も多いので、フリマアプリで探すのも良いですよ。
フライフィッシング
- フライロッド(4番)(2〜2.6m)
- フライリール
- フライライン(4番)
- バッキングライン(90m)
- テーパードリーダー(4~6X)
- (↑またはリーダーとティペットを継ぐ)
- フライ
フライの疑似餌は幼虫から成虫のモデルなど、種類が多くあります。
フライフィッシングは川幅の広い場所で狙うので、魚に警戒されやすいことがあります。
川の状況や、魚がスれたときなどに合わせてフライの交換をしてみるのも良いですね。
フライロッドの番手に注目
フライロッドには番手と呼ばれる番号が記されています。
アメリカで決められた規格により、番号が大きいとロッドが重くなります。
また、この号数に合わせて同じ号数のラインを使用します。
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まずラインをリールに巻きつける前にバッキングラインを少し巻いてからメインラインを継ぎます。
フライラインをつけたら、次にテーパードラインを継ぎます。
テーパーの太さは数字が大きいと細くなります。
テーパードリーダーは先細りしており、フライを結べるようになっています。
テーパードリーダー+フライと、リーダー+ティペット+フライの2パターンあります。
フライは魚にバレやすいのでラインも細くしないといけないんですね。
注意ポイント
テーパードリーダー→ラインの張りや軽いフライを投げてターンしやすくする
リーダー+ティペット→ライン素材の特性が釣る場所に合っているとき(根ズレのしにくさや沈みやすさなど)
メインラインとのバランスで組み合わせを変えることが大切です。
ルアーフィッシング
- ロッド(スピニングorベイトフィネス)(2m前後)
- リール(1〜2000番台)
- ライン(PE0.6〜0.8号、ナイロン4〜5ポンド)
- ルアー(ミノー、スプーン、スピナー)(3〜5g)
- スナップ(ルアーの交換時に使うアイテム)
渓流釣り初心者のという人はまずスピニングロッドから挑戦してみましょう。
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川魚の警戒心の強さに、せっかく来たのにアタリを感じさせてくれないなんてことも。
そうならないために、装備や釣り方を事前にチェックして準備することが大切です。
私も渓流釣りを始めてからずっとスピニングロッドを愛用しています。
手返しのしやすさ、距離の出やすさからテンポ良く釣りができて楽しいのです。
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いかがでしたでしょうか。
- ミャク釣り
- テンカラ釣り
- フライフィッシング
- ルアーフィッシング
4つの渓流釣りがあることがわかりました。
私は子どもとはミャク釣りやテンカラ釣り、単独や釣り仲間とはフライやルアーで釣りを楽しみます。
場所に合わせるだけでなく、釣りを一番楽しめる方法をして選ぶこともおすすめします。
釣り方を色々知っていると、挑戦できる幅も広がり楽しみも増えますね。
是非参考にしてみてください。