このような疑問にお答えします。
自然豊かな渓流での釣り。
渓流釣りは玄人向けとも言われていますが、一度やったらやみつきになってしまうほど魅力いっぱいの釣りです。
そんな渓流釣りをやる時間は、「まずめ刻」がいいとよく聞きますよね。
もちろん他の時間でも渓流釣りを楽しむことはできますが、「まずめ刻(とき)」では明らかに釣果に違いが出ます。
今回は、知らないと損な「夕まずめ」についてご紹介いたします。
「夕まずめ」が何故おすすめなのかを知ると、渓流釣りでの釣果のアップが期待できますよ。
また渓流釣りの季節ごとのポイントについてもご紹介いたします。
渓流釣りの季節のポイントと、おすすめの時間帯「夕まずめ」を知って、渓流釣りを楽しみましょう。
目次
渓流釣りの季節
まずは渓流釣りの季節についてみていきましょう。
渓流釣りは渓流魚の産卵時期と卵からかえった稚魚が育つまで、保護の観点から禁漁期間が設けられているため、できる時期は決まっています。
- 渓流ができる期間は、一般的に3月から9月頃までです。
- 地域によって多少違いはありますが、その後10月から2月までが禁漁期間となっており、釣りは出来ません。
また禁漁期間に釣りをしたい方は、管理釣り場での釣りが安心です。
禁漁期間の釣りは、各都道府県の漁業規則によって異なりますが、罰則が定められています。
魚を守るための禁漁期間ですので、絶対にやめましょう。
渓流釣りができる季節は、以下の通りです。
- 解禁直後の春
- 初夏から真夏
- 禁漁前の秋
この季節ごとに魚の動きは変わってきます。
しっかりとポイントを押さえておきましょう。
解禁直後の春の時期
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その渓流によりますが、釣りの解禁直後は2~3月の低水温期です。
この時期の渓流魚の特性
- 魚の活性が低い。
- 水辺にいる昆虫の羽化なども少ない。
- 放流魚は遊泳力が弱く、淵などに群れていることが多い。
渓流釣り解禁直後は注目度が高く、人も多く集まるのですが、放流魚が少ないと釣るのは難しいです。
狙いたいポイント
淵や滝つぼなど、水深が深い魚の越冬場所が狙い目。
GWの前後くらいから、気温の上昇とともに、渓流魚の活性が上がり、釣果が上がりやすくなりますよ。
初夏から真夏の時期
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初夏の時期は最も渓流釣りに適した季節です。
5月のGWごろから水温が上昇し始め、渓流魚の主食となる虫の羽化が盛んになり、それを捕食するために流れのある浅い場所にも姿を現すようになってきます。
初夏~梅雨明け
- 渓流魚の活性が上がりやすい。
- 餌を追って、積極的に流れのある場所に出てくる。
このような特徴があります。
初夏から夏の狙いたいポイント
- また流れの当たる瀬
- 水深の浅いチャラ瀬
が狙い目になってきます。
流れのある場所にいる魚は、ルアーを見切りにくいので、釣りやすくなります。
逆に流れの緩い場所は、狙いやすい一方で、渓流魚からも人の姿を発見されやすく、ルアーをじっくり見てしまうので、釣りにくくなってしまいます。
フローティングミノーに限らず、色々なルアーを使って、反応の良い物をつかうといいですね。
梅雨明け以降の真夏
- 水温が高くなりすぎるため、渓流魚の活性が落ちる。
- 夏場の渇水期には、渓流魚の活性が下がりやすい。
真夏になると、渓流の水温が渓流魚の適正水温を超えることが多くなります。
適正水温を超えてしまうと、渓流魚の活性が落ちてしまうため、釣りにくくなってしまいます。
真夏の時期の狙いたいポイント
- 日中は岩の周辺や木の陰、少し水深の深い層に渓流魚が潜む。
- 朝まずめ、夕まずめ刻の涼しい時間が狙い目。
- ルアーを操作し、ドリフトやダウンストリームでじっくり探る釣りが有効。
- 降雨時や、雨の後で、笹濁り程度の増水があるときには釣りやすい。
大雨の後などは川の水が増水して大変危険です。
雨が続いていたり、大雨が降った後などは行くのはやめましょう。
ルアーに反応のあったスポットの特徴を覚えておき、反応が鈍くなったら狙い方を変えてみましょう。
禁漁前の秋の時期
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渓流釣りのシーズン終盤を迎える秋。
水温は徐々に下がってくるため、渓流魚の適正水温にはなってきます。
しかし秋になると、渓流魚の多くは、産卵を意識し始めるため、大型の個体は餌を追いにくくなります。
また産卵に関係のない個体の活性は、比較的高いのも、秋の渓流での特徴です。
秋の特徴
- 渓流魚の活性的には悪くない。
- 産卵を控えた個体は、餌を食べなくなるので釣りにくい。
- 禁漁日が近くなるため、釣り人の増加により釣りにくい。
禁漁が近くなると、釣り人が多くなり、渓流魚へのプレッシャーが掛りやすいです。
そのため釣りにくくなるので、渓流釣りの難易度が高くなる時期でもあります。
このように季節ごとに、かなり狙いやすさに違いがでることがわかります。
渓流釣りを始めるのなら、GWごろから初夏がおすすめですよ。
また特に気温の高くなる夏の時期には、朝夕のまずめ刻に行くと釣りやすくなります。
まずめって何?
ここまでは季節ごとの渓流釣りのポイントについてご紹介しました。
次に渓流釣りをする際の重要なポイントとして、「時間帯」についてお教えします。
渓流釣りをしていて、魚の姿は見えているのに釣れないなんてこともありますよね。
もちろん釣り方を変えてみたり、場所を変えてみるのも大事なことですが、釣りやすさには「時間帯」も大きく関係しているのです。
渓流釣りに限らず、釣りをするゴールデンタイムである「まずめ刻」。
このまずめ刻に渓流釣りをすると、他の時間帯に比べて明らかに釣果に違いが出るのです。
そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
私も釣りを始めるまでは、「まずめ刻」と言われてもぴんとこなかったものです。
まずは「まずめ刻」とはどんな意味なのかについてみていきましょう。
まずめの意味
まずめ刻とはいつのことを指すのか、釣りをしない方にとってはぴんとこないですよね。
そこで、まずめの意味を調べてみました。
まずめとは
もともとは沈静という意味の漁村用語で、まじめと呼んでいたものがまずめに転化したといわれています。
朝まずめだけでなく夕まずめも海が静かで、魚がよく釣れる時間帯を表わした言葉です。
引用出典:釣割モバイル 釣り用語辞典
このような意味があります。
まずめ刻は朝と夕方にあります。
- 朝まずめとは、夜明けから日の出までの前後1時間の時間帯。
- 夕まずめとは日没前後の1時間の時間帯。
水温が低い初期のシーズンを除き、魚の活性が上がりやすい時間帯になります。
そのため、魚が釣れやすい時間帯となり、朝夕どちらも渓流釣りにおいてのゴールデンタイムと呼ばれています。
渓流釣りは場所によって、夜釣り(日没~日の出まで)は禁漁の場合もあります。
まずめ刻の調べ方
まずめ刻がどんな時間帯なのかがわかりました。
そんな方もいらっしゃると思いますので、簡単に調べる方法をご紹介いたします。
インターネットの検索サイトで検索する
- 地名
- 日の出または日没
これらの情報を入力して検索します。
そうすると簡単にいきたい渓流の「日の出」、または「日没」の時間がわかりますよ。
まずめが良く釣れる理由
まずめ刻はなぜよくつれるのでしょうか。
その理由をみていきましょう。
まずめ刻がよく釣れる理由
- 薄暗いため、魚の警戒心が緩む。
- 朝・夕は、魚の捕食タイム。
- 釣り人が少ない。
天候や、渓流釣りをしにきた釣り人の多さにも関係するのですが、これらがまずめ刻によく魚が釣れる理由です。
薄暗いため、魚の警戒心が緩む
まずめがよくつれる理由の一つとして、日の出、日の入りの時間帯は、薄暗いということが挙げられます。
まずは魚の特性についてみていきましょう。
渓流魚の活性
周囲が暗くなり始める前から徐々に下がり始め、明るくなり始める前から魚の活性は上がる特性があります。
活性だけをみると、日中帯の方が釣れやすい様に感じますが、そうとも言い切れません。
日中の明るい時間帯は、仕掛けに気づきやすいため、警戒心の強い渓流魚は近くに寄ってきてくれません。
周囲が薄暗くなると、仕掛けが見えにくくなるため、魚も寄ってきやすくなります。
朝・夕は魚の補食タイム
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朝・夕のまずめ刻には、渓流魚たちの捕食タイムに入ります。
そのため釣りやすくなります。
そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
私も以前疑問に思って調べたところ、
朝まずめ
- 水中の植物プランクトンが光合成の為に浮上する。
- そのプランクトンを餌とする小魚も捕食し始める。
- その小魚を餌とする大型魚も捕食を始める。
夕まずめ
- 夜行性の動物プランクトンが活動し始める。
- そのプランクトンを餌とする小魚も捕食し始める。
- その小魚を餌とする大型魚も捕食を始める。
このようにブランクトンの活動をきっかけとして、水中の食物連鎖が活発になった結果が、「まずめ刻の捕食タイム」なのです。
「まずめ刻の捕食タイム」によって、魚が釣りやすい時間帯なのです。
釣り人が少ない
渓流魚は警戒心の強い魚なので、人の気配にも敏感です。
人の気配を察知されてしまうと、全く釣れなくなってしまいます。
まずめ刻が良く釣れる理由の一つとして、人がいないことが挙げられます。
渓流では、夜間の釣りが禁止されている場所もあるため、朝や夕方には人が少ないのです。
- 朝まずめは、夜明けなので、先行者がいない。
- 夕まずめは、朝昼に渓流に入った先行者が帰った後で、人が少ない。
このため魚の警戒心が緩んで、釣れやすくなります。
暗い時間の渓流釣りをする人が少ないのには、理由もあります。
暗い夜の山では、熊などの動物に遭遇したり、怪我などもしやすくなるので注意が必要です。
渓流釣りは夕まずめがおすすめ
ここまでは、朝・夕のまずめ刻についてご紹介しました。
そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
これは天候や季節など様々な条件にも左右されるため、どちらが釣れるとは言いきれません。
余裕があればどちらの時間も狙いたいですね。
それぞれメリットは同じ点も多いのですが、違いもあります。
メリットを具体的にみていきましょう。
朝まずめのメリット
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渓流釣りに行く方は、朝早く出かけると言う方も多いですよね。
朝まずめを狙うのは、先行者がいないという、大きなメリットがあるためです。
メリット
- 先行者がいないため、いい釣りスポットを確保できる。
- 警戒心が緩んでいる。
- 活性が上がって釣りやすい。
- 日の出の前後一時間の後も、そのまま釣りを楽しめる。
デメリット
- 暗いうちに、渓流へ出発する必要がある。
- 渓流釣り解禁直後は水温が低いため、活性が低い。
これらのことが挙げられます。
夕まずめのメリット
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夕まずめは、朝早く出かけなくて良いのが大きなメリットです。
日中ゆっくり渓流釣りを楽しんで、あまり釣れなかった場合でも、最後に爆釣するチャンスにもなります。
メリット
- 朝や昼に渓流釣りに来た人が帰った後で、人が少ない。
- 警戒心が緩んでいる。
- 活性が上がって釣りやすい。
- 朝早く出発する必要がない。
- 日中釣れなくても、夕まずめにかけることができる。
デメリット
- 日没後の前後一時間の後は、釣りを楽しむことができない。
- 先行者がいる可能性が高い。
- 日没後、暗い山道を歩く必要がある。
このようなことが挙げられます。
朝まずめもおすすめですが、私は日中から夕まずめにかけての渓流釣りが好きでよくしています。
日中に釣れなかった場合も、「夕まずめに全てをかける。」と気合いを入れて望むこともしばしばあります。
夕まずめにはもう一点大きなメリットがありますので、みてみましょう。
イブニングライズを狙って爆釣しよう
私は初夏の渓流釣りにおいて、夕まずめの時間帯にするのが好きです。
何故かというと、イブニングライズがあるからです。
初夏の夕まずめでは、イブニングライズ*と言って、渓流にいる虫たちが飛び回るため、魚が水面から姿を現しやすくなります。
特に初夏の夕方の同じ時間帯に、水生昆虫の羽化が発生するため、ライズが起こり、釣れやすくなります。
*イブニングライズとは、日没時におきるライズのこと。
またライズとは水面や水面直下にいる虫や小魚などを補食しに、水面から姿を現すことを指します。
その波紋に向けて、捕食されている虫や魚に似たルアーやフライを投げれば、釣りやすくなりますよ。
ポイント その渓流に生息している虫や、魚に似たルアーやフライを事前に用意しておきましょう。
渓流釣りにおすすめの時間帯を大公開!夕まずめで爆釣しよう!:まとめ
今回は渓流釣りの季節と時間帯についてご紹介しました。
渓流釣りでは季節によって、狙うポイントなどが異なってきます。
また時間帯においては、朝夕のまずめ刻がおすすめです。
特に初夏の夕まずめは、イブニングライズもあるので、釣果があげやすいですよ。
夕まずめの渓流釣りで、皆さんも釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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