ヤマメ 水温 渓流

【渓流釣り】ヤマメの活性が上がる水温とは?適正水温で釣果アップ!

渓流でヤマメを釣りたいんだけれど、釣果の上げやすい水温ってあるの?

このような疑問にお答えします。

山あいの渓流で釣るヤマメ。

ヤマメは見た目も美しく、食べても美味しい魚ですよね。

そんなヤマメは冷水性の魚なので、水温の低い場所で活発に活動しています。

そのため水温の高い場所では活性が下がり、釣果が上げられないこともあります。

私も渓流釣りをはじめたばかりの頃は、活性が下がっている場所で釣りをし続けていて、ぼうずで帰ったこともしばしばありました。

今回は渓流でヤマメを釣る際の適正水温と、水温を知るために必要なおすすめの水温計をご紹介いたします。

ヤマメの好む水温を知ることで、釣果はぐっとアップします。

適正水温を知って、ヤマメ釣りを楽しみましょう。

 

ヤマメってどんな魚?

渓流釣りのメインターゲットとも言える「ヤマメ」。

「ヤマメ」とは、どんな魚なのかについて、みていきましょう。

ヤマメ(山女魚・山女)とは?

「ヤマメ」は、どんな魚なのかを調べてみました。

ヤマメ

ヤマメ(学名:Oncorhynchus masou、山女魚、山女)は、サケ目サケ科に属する魚であるサクラマスのうち、降海せずに、一生を河川で過ごす河川残留型(陸封型)の個体のこと。

北海道から九州までの川の上流などの冷水域に生息する。

出典引用:ウィキペディア

このようにヤマメは、サケ科の魚です。

またヤマメは漢字では「山女魚」や「山女」と表記しますよね。

ヤマメは女性のようにしなやかな姿で山の川に生息していることから、「山の女」という意味で「山女魚・山女」とつけられたそうです。

美しい魚ならではの語源ですね。

陸封型のヤマメは美しいパーマークがありますが、降海型は銀毛化してパーマークは薄くなり銀鱗(シラメ)になります。

また降海型は、産卵するために4~6月頃に遡上してくるので、それを狙った釣りも私は楽しんでいます。

ヤマメの特徴

次にヤマメの特徴についてみていきましょう。

分布 北海道以南~関東以北の太平洋岸と日本海全域。

大分県を除く九州。

生息地 河川の上流の冷水域

餌が流れてくる場所で待ち構えている。

流れが集まるような筋や反転流などの流下物が溜まるような筋が釣りのポイント。

大きさ 最大で40cm前後。

渓流域では、30cmあると大物とされる。

釣り解禁時期 その土地の遊漁規則によるが、3~9月。(10~2月は禁漁。)
繁殖時期 晩秋(10月~11月頃)。

淵尻の砂礫(されき)などに産卵し、40日ほどでふ化する。

ふ化した子供の魚は、産卵床の中で越冬し、翌年の2月以降に泳ぎ出す。

見た目 背中:緑がかった黄褐色。

お腹:白い。

側線の周囲は、淡い紅に染まり、その上に楕円形のパーマークが並ぶ。

ダム湖や中下流域まで下って、再遡上する個体は「戻りヤマメ」と呼ばれ、大型化するので釣り人のターゲットとして人気。

食性 水棲昆虫、水面に落ちた羽化した後の昆虫や甲虫が主食だが、小魚も食べる。

流れてくる小さな生き物は何でも食べてしまう雑食。

渓流釣りで人気の「ヤマメ」は、実は環境省のレッドリストでも準絶滅危惧種

昔と違い、砂防ダムが増えたことで、自然産卵が難しくなっていることなどが原因と言われています。

そのためヤマメを含む渓流魚は、絶滅しないようにその土地の漁業組合が養殖・放流をし、管理されています。

海と違い、元々魚の数も少ない河川は、乱獲してしまうとすぐに絶滅してしまうため、私は消費する分以外は、リリースするようにしていますよ。

また養殖・放流にはコストがかかるので、それを支える「遊漁券」は必ず購入するようにしましょう

もちろん禁漁時期の河川での釣りは絶対NG

密漁は罰則の対象となります。

 

冷水を好むヤマメの適正水温って?

ヤマメの生息するエリアは、冷水域であると先程もご紹介しました。

渓流に手を入れると、私は冷たさに手がかじかんでしまうこともよくあります。

逆に夏場などで、水温が高く温かいと感じる場合は、ヤマメの活性が落ちていて、釣果があげられないこともしばしば。

適正水温を知っておくことは、釣果アップにも繋がりますので、しっかり押さえておくことが重要です。

また活性が上がるタイミングを逃さないように、釣りをするポイントについたら、水温計でチェックしておきましょう。

ヤマメの活性

ヤマメは冷水を好む魚のため、水温が高い場所は苦手としています。

そのため水温が高い場所では、ヤマメの活性*が下がり、釣果があげにくくなります

*活性とは、魚の動きや餌の食いつきなどの活動力のこと。

まずは活性が低いときと、高いときのヤマメの動きについてみていきましょう。

ヤマメの活性が低い

  • 動きが鈍い。
  • 餌を変えたりしても追いかけてこない。

このような状況に陥ってしまうため、釣れにくいです。

ヤマメの活性が高い

  • 動きが活発。
  • 餌をよく食べる。
  • 餌をよく追いかける。

すなわち活性が高い状況は、釣れやすくなります

水温が高く、渇水になりやすい夏場は釣りにくくなるため、私は活性の上がりやすい朝まずめや夕まずめを狙うようにしています。

魚は一般的に朝・夕のまずめ刻に活性が上がるので、この時間帯を狙うのもおすすめです。

ヤマメの好む水温と生息場所

ヤマメの活性について、ここまでみていきました。

でも実際ヤマメの活性が上がる適正水温って、何度くらいなの?

そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思いますので、ヤマメの好む水温について押さえておきましょう。

ポイント

生息地により、多少の違いはあるものの、ヤマメの適正水温は7~18℃です。

寒すぎる5℃以下、また暑すぎる20度以上になると活性が下がるので、ポイントごとに水温を測って、活性の上がるタイミングを逃さないようにしましょう。

また水温が低い時期、高い時期には、それぞれヤマメが生息する場所に違いがあります。

水温の低い時期

  • 浅瀬。(水温が上がりやすいため。)
  • 流れの緩い場所。
  • 深場。(水温変化が少ないため。)
  • 日当たりの良い場所。

渓流釣り解禁の3月~GW頃までは水温も低く、ヤマメの活性も高いです。

水温の高い時期

  • 流れのあるところ。(酸素が豊富なため。)
  • 上流域。
  • 木陰。(水温が上がりにくいため。)
  • 雨の後。(夏は渇水になりやすいため、増水すると活性が上がる。)

一般的には、このような場所に生息していることが多いです。

水温が上がると、酸素が溶け込みにくくなり、ヤマメは酸欠になります。

そのため夏の暑い時期には、私は酸素の豊富な流れの速いところを狙っています。

また雨の後は増水するため、魚の活性も上がりやすいのですが、川の水量が多い場所は危険もあります

十分注意しましょう。

ポイント

水温をチェックすることで、ポイント移動の判断がしやすくなります。

ただしその場の水温だけで判断せず、その前の数日の天候などによっても変わるので注意しましょう。

連日高い水温が続いているときにはヤマメの活性が低く、お腹を空かしている可能性もあります。

そんな時に水温が下がれば、餌を求めて活性が上がることが多いので、連日釣りを楽しむ際には、データを取って、推測してみるのもおすすめです。

 

水温計

ヤマメを釣るときに渓流の水温を知るために使う水温計。

水温計がないと、ヤマメの適正水温かどうかの判断が難しいですよね。

そんな適正水温を知るために必要な水温計についてみていきましょう。

水温計の種類

水温計は大きく分けて、3つの種類があります。

種類

  • アナログ
  • デジタル
  • 赤外線

これらの種類があり、それぞれ特徴と使い方が異なります。

アナログ水温計

アナログタイプは、昔からあるスタンダードなタイプの水温計です。

使い方

  1. ルアーのように装着する。
  2. キャストして、1分ほど水につけて計る。

アナログの水温計は、正確に計ることができるのが大きな特徴です。

私もアナログタイプの水温計を愛用しています。

正確ですし、手の届かない場所の水温も計れるのが便利ですよ。

ただし、衝撃などで破損する可能性があるので、キャストする際は丁寧に行う必要があります。

デジタル水温計

画像引用:Amazon

デジタル水温計の大きな特徴は、水につけて数秒で計ることができることです。

使い方も、手に持って水温計を水につけるだけですし、複数のポイントを計る際に、便利な水温計ですね。

デメリットとしては、

  • 電池切れになると使えない。
  • 手の届く範囲の水温しか計れない。

という点です。

私の友人がデジタル水温計を使用していますが、釣りに行く際は、予備の電池も用意していると言っていました。

すぐに水温を知ることができるため、ポイントを移動する際に便利な水温計です。

赤外線水温計

画像引用:Amazon

赤外線水温計の大きな特徴、かつメリットは、自ら離れた位置からも水温を計ることができるところです。

使い方は、水温計の測定部を水面に向けるだけです。

離れた場所から計測できるため、気配を消すことができ、ヤマメに警戒心を持たせないのも嬉しいところでしょう。

高所や足場の悪い場所でも、簡単に数秒で計測してくれるため、便利ですよ。

これらが水温計の種類と特徴です。

自分の用途に合ったものを選ぶのが一番ですが、アナログ水温計が私の一押しです。

狙うポイントの水温を計ることができるので、一番正確に計れますよ。

おすすめの水温計

ここからは実際に釣りで使うのにおすすめの水温計をご紹介いたします。

選び方としては、

  • 頻繁にポイントを移動しない方は、アナログ水温計。
  • ポイント移動が頻繁な方は、デジタル水温計、または赤外線水温計。

を選ぶといいでしょう。

またできるだけコンパクトなものを選ぶと収納、携行しやすくていいですよ。

頻繁に移動しない方におすすめ

頻繁に移動しない釣りを楽しむ方には、計測に時間はかかるが、正確に計ることのできる「アナログ水温計」がおすすめです。

アナログ水温計は、キャストしたときの着水音を最低限に抑えることで、ヤマメの警戒心を刺激しないことも重要です。

10cm程度のものを選ぶといいでしょう。

おすすめ水温計①

コーモラン 水温計 シルバー

こちらは、シンプルな作りのアナログ水温計です。

金属製のカバーが装着されているため、少しの衝撃であれば壊れることがありません。

また大きさも12cmと小さいので、収納しやすくていいですよ。

私も使用していますが、価格もお手頃なので、最初に手に取る水温計としてもおすすめです。

おすすめ水温計②

スミス 水温計 アルミケース

こちらは、釣具の製造もしているスミスのアナログ水温計です。

造りも頑丈なアルミケースなので、錆にも強く、お手入れも簡単です。

温度も正確に測れると評判なので、長く使用したい方におすすめな一品。

私の友人は、釣り用だけでなく、自宅の水槽用にも使用しています。

正確に温度が測れるので、重宝していると言っていました。

ポイント移動が頻繁な方におすすめ

ポイント移動を頻繁に行う方には、すぐに水温を計測できる「デジタル水温計」または「赤外線水温計」がおすすめです。

おすすめ水温計③

エーアンドデイ 防水型放射温度計 グレー AD-5617WP

こちらの水温計は、小型で軽量なのが嬉しい一品。

ぱっと計ることができますし、防水仕様になっているので、計測時に濡れてしまっても壊れることがありません。

汚れが付いても水洗いが可能なのもいいですね。

私の友人が使用していますが、連続して計ることができるので、ポイント移動が頻繁な方におすすめだと言っていました。

おすすめ水温計

ダイワ 水温チェッカー

国内の釣り具メーカーとして有名なダイワの水温計です。

こちらは、非接触式なので、水に直接つけずに、すぐに温度を計ることができる一品。

防水仕様になっているので、川や海の水、雨に濡れてしまっても安心して使うことができます。

私も離れたところから水温を計りたいときに使用していますが、重さも21gと軽量で、持ち運びしやすくて気に入っています。

おすすめ水温計⑤

HATUSOKU 外部センサー付きデジタル温度計

こちらはデジタルタイプの水温計です。

すぐに温度を計測できますし、7×8cmほどの大きさなので、携行しやすい一品。

私の友人が使用していますが、温度が表示される液晶も大きめなので、わかりやすくて重宝していると言っていました。

センサーのコードは150cmあるので、渓流の水温も計りやすくていいですよ。

【渓流釣り】ヤマメの活性が上がる水温とは?適正水温で釣果アップ!:まとめ

今回は渓流でヤマメ釣りをする時に、知っておきたい適正水温とおすすめの水温計についてご紹介しました。

ヤマメは適正水温外になると、活性が下がってしまい、釣果を上げにくくなります。

渓流でのヤマメ釣りにおいて、水温のチェックはとても重要な要素ですので、適正水温を押さえておきましょう。

ヤマメ釣りを効率的に楽しむために、是非水温計を活用してみて下さいね。

 

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