リリース 餌釣り

渓流での餌釣りはリリースが基本?正しいリリースと注意とNG行為は

渓流で餌釣りをしたい! でも釣ったらリリースしてあげないといけないんだよね?

キャッチアンドリリースという言葉を聞いたことはありますか?

キャッチアンドリリースとは釣った魚を逃がしてあげる事を言います。

魚釣りをされる方なら「この魚、逃がしてあげたいなぁ」って思った事ありますよね?

初めて聞いた方は、せっかく釣った魚を「何で逃してしまうの?」と思うかもしれませんね。

実は、キャッチアンドリリースは釣りを楽しむ人にとっては重要な行為なんですよ。

特に淡水での釣りではこのキャッチアンドリリースが定着しており、マナーと捉える人も多いでしょう。

ではなぜリリースをするのか。

正しいリリースのやり方や必要な道具について紹介していきます。

こんな人に見てほしい

  • 餌釣りでリリースしたい人
  • 正しいリリースのやり方を知りたい人

リリースとは?

リリースとは英語で「放す」「解放する」事を言います。

キャッチアンドリリースは冒頭でもお伝えしたように釣った魚を逃がしてあげる事です。

ココがポイント

ジャパンゲームフィッシュ協会が減り続ける魚を資源と考え、その減少を抑えるために提案された手段なのですよ。

せっかく釣った魚なのに、もったいないと思う人も多いかもしれませんね。

しかし、釣りを楽しむ人にとっては釣り場から魚がいなくなってしまう事の方が問題なんですよ。

広い海では釣り人が釣る魚の量は全体の魚の量に比べてかなり少なく、あまり問題にはなりません。

しかし狭い渓流では、人間が魚を釣り上げてしまう量の方が上回ってしまいます。

そのため、一般的な渓流では漁協が魚の数が減らないように放流などをして管理しています。

漁協が管理していない河川では、キャッチアンドリリースを行わなければ魚が減る一方なんです。

どんどん釣りたい人が魚を釣ってしまっては魚がいなくなって当然ですよね!

ココが大切!

魚がいなくなるのを防ぐためにも、キャッチアンドイート(釣った魚を食べる事)ではなくキャッチアンドリリースする事が大切となります!

ですが、釣りをする人全てがキャッチアンドリリースする事を意識しているわけではありません。

やはり針を使った釣りは魚の口に穴を開けて弱って死んでしまうよりは美味しく食べた方が魚のためだ!と思う釣り人もいます。

釣り人の一部でもかまいませんのでキャッチアンドリリースを続けておく事が、実はとても大切な事なのですよ。

 

正しいリリースのやり方は?

特に餌釣りをする人は注意が必要です。

針に直接活き餌をつけて釣りをしますよね。

リリースの方法を間違えると魚は死んでしまう事があるんですよ!

魚にダメージを与えないリリースの方法には下記のポイントが4つがあるので1つずつ見ていきましょう。

  • バーブレスフックを使用する
  • ランディングネットを水に濡らしてから魚をキャッチする
  • 魚には触れずに水中で針を外す
  • 魚が針を飲み込んでいたらハリスを切る

バーブレスフックを使用する

バーブレスフックはカエシのついていない針の事で、簡単に外れるようになっています。

バーブレスフックを使うとかかった魚がバレてしまう可能性が高くなってしまいますが、十分釣りを楽しめるので安心してくださいね。

ポイント

リリースする事を前提としているなら準備しておきましょう。

ランディングネットを水に濡らしてから魚をキャッチする

魚がかかったら、陸に上げずにランディングネットを水で濡らしてからキャッチするようにしましょう。

注意ポイント

渓流魚は太陽で温められた地面や人間の体温で、体表の粘膜が傷んでしまいますよ!

ランディングネットを使うと魚へのダメージを最小限にできますよ。

魚が針を飲み込んでいたらハリスを切る

魚には触れずに出来る限り水中で針を外してあげましょうね。

ハリスを引っ張って魚を持ち上げてしまうと、 魚の顎が外れてしまう可能性がありますし、手で魚を持ってしまうと粘膜を傷めてしまう可能性があるので注意しましょう。

ココがポイント

魚が針を飲み込んでいたら無理に外すかのではなく、ハリスを切ってフックはそのままにしておきましょう。

魚に無理なダメージを与えずにリリースしてあげる事ができますよ!

そして、釣れた魚を逃がすのはどんな時があるのか知っていますか?

  • 食べられない、食べきれない量の魚が釣れた時
  • 希少な魚が釣れた時

食べられない、食べきれない量の魚が釣れた時

食べきれない量の魚や毒を持っている魚が釣れてしまった時に魚を逃がす人も多いでしょう。

そもそも、魚を食べる為に釣りをしていないという食べられない、食べきれない量の魚が釣れた時アングラーも増えていますよ。

希少な魚が釣れた時

ルールによってリリースが義務付けられている魚もいます。

例えば、絶滅の危険性がある希少種がある魚もともと生息数や生息場所が少ない魚、具体的には高知県のアカメ北海道のミヤベイワナなどが挙げられますね。

アカメは有名ですよね!

釣りをする人なら一度は会いたい魚だと聞きますね。

 

リリースするのにあるといい道具はあるの?

ただリリースすればいいと言うわけではありません。

いかに早く針を外してリリースしてあげれるかという事が大事です。

では釣ってからリリースするまでにあるといい道具を紹介しますね!

  • ランディングネット
  • フォーセップ
  • フィッシュグリップ
  • レジャーシート(厚手のゴミ袋)

ランディングネット

ランディングネットは、魚をキャッチするのに必要です。

安いものであれば、1000円程度から販売されています。

高級なものだからといって性能が高いわけではないので、安いものであっても十分でしょう。

海釣りでも渓流釣りでもあると便利な道具の1つですね!

フォーセップ

フォーセップは軽量で持ち運びのしやすい針外しです。

海釣りなのではペンチなどを使用しますが、渓流ではそれほど大きなものは必要ありません。

ココに注目

元々は手術用の道具でしたが、軽量で持ち運びがしやすいという点から渓流釣りでよく使用されるようになってきました。

渓流魚の小さな口にも入りやすい大きさなので、扱いやすいのが特徴ですよ。

おすすめのフォーセップはこちら!

ダイワ(Daiwa) フォーセップ S TYPE B ベント

フックを外す際に滑らないようにセレーション加工がされていて、しっかりフックを固定して外すことができますよ。

フィッシュグリップ

魚体を掴む(挟み込む)タイプ魚の口をつかむタイプとあります。

小型の魚に使用される事がほとんどなので、魚体を掴むタイプをおすすめします。

おすすめのフィッシュグリップはこちら!

シマノ(Shimano) CT-980R ライトフィッシュグリップ カーキ

ワンタッチで開閉できるイージーロック機構付き!

シンプル好きな人におすすめですよ⭐︎

フィッシュグリップで魚を保持する場合は、必ずリーシュコードを持つようにしましょう!

リーシュコードとは?

大切なものが離れないように体の一部などと繋ぐひも状のもの

レジャーシート(厚手のゴミ袋)

大きな魚の場合は厚手のゴミ袋やレジャーシートを敷くだけでも体表のスレは緩和されます。

下記でもお伝えしますが、魚を直接乾いた地面に置いてしまうと傷ついてしまいます。

それらを防止するために持って行くといいでしょう。

 

リリースする時に絶対やってはいけない事と注意する事は?

実際に食べれない魚や毒のある魚を釣ってしまった時、リリースしてあげるという話でした!

ではリリースする時にやってはいけない事や注意する事もお話ししますね。

やってはいけない事

  • 魚を乾いた地面に置くのは絶対NG
  • 針を飲み込んだ魚から無理やり外すのはダメ

魚を乾いた地面に置くのは絶対NG

ココに注意

コンクリートやアスファルトや岩場などに直接釣れた魚を置くと体表がスレてしまったり、温度によっては火傷を負ってしまいますので絶対にやめましょう!

素手で魚を掴むのもNGですよ。

手を水に浸けて冷やしておくか、タオルや手袋で触ると良いですよ!

針を飲み込んだ魚から無理やり外すのはダメ

ココがポイント

上記で話したように釣り針が体内に残っても生き残ることは珍しくないのでハリスをカットしましょう。

魚の状態や魚種によっては釣り針が体内に残っていても寿命を全うするものも多くいますよ。

エラ付近に針が掛かって既に出血している場合は、潔く諦めましょう。

エラ付近は血流量が多く、致命傷になるためです。

注意する事

  • すぐに逃がさない方が良い場合もある
  • 平衡感覚を失っている場合は支えてあげる
  • 2度3度と自ら泳ごうとしたらリリースする

すぐに逃がさない方が良い場合もある

体力を使い果たして上がってきた大物は、すぐにリリースすると腹を上に向けて転覆状態になってしまう事があります。

疲れてしまっているので真っ直ぐ泳ぐ事ができないんですよ。

平衡感覚を失っている場合は支えてあげる

疲れ果てた魚の多くが平衡感覚を失い転覆します。

平行感覚もなく、真っ直ぐ泳げないので転覆してしまう事があるといいます。

その際は魚を正常な姿勢を取れるように優しく保持してあげましょうね。

ココに気をつけよう

基本的にはエラ蓋の開閉に支障が無いように胸ビレ付近と尻ビレ付近を持って支えてあげると良いですよ。

2度3度と自ら泳ごうとしたらリリースする

魚の状態や魚種によって回復に要する時間はさまざまです。数分で復活するものもいれば、自ら泳ぎ始めるのに30分近くかかるものもいます。

ココがポイント

状態が回復してくると、魚体をくねらせて泳ぎ出そうとしますので、何度か泳ごうとしたらそっと逃がしてあげます。

しっかりと遠くまで泳いでいくのを見守るようにしましょう。

予期せぬ大物との遭遇の場合は、できるだけ柔らかく、熱くない場所に魚を置きましょう。

土の上よりも草の上の方が魚体に与えるダメージは少なく済みますよ!

そして、何をするにもできるだけ“水の中”を意識しましょう。

魚を釣り上げたら「フックを外してあげたい!写真を撮りたい!」と思う前に、可能であれば魚を水の中に入れる努力を心掛けましょうね。

 

渓流での餌釣りはリリースが基本?正しいリリースと注意とNG行為:まとめ

  • リリースとは何か
  • 正しいリリースのやり方について
  • リリースに必要な道具の紹介
  • 絶対にやってはいけないリリースの事

リリースについて紹介しました。

リリースするには正しい知識とやり方を学ばないといけませんね。

広い海ならまだしも渓流では育つ魚より釣られる魚が多くなってしまう事からリリースする事がマナーと思う人が増えてきています。

これも生態系を壊さないための努力だと私は思っています。

海釣りにしても渓流釣りにしても知識とマナーが必要ですよ。

知識とマナーを学び、そして釣りを楽しみましょう!

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