磯靴 釣り

楽しい時間が一瞬にして恐怖の瞬間に?!命の恩人、磯靴とはなにか。

磯靴って必要?

その質問、命取りになるかもしれません。

磯靴は主に海釣りに使われる靴で、釣りを安全に行うために必要な道具です。

たかが靴、されど靴

靴の選び方を適当にすると、釣りでの事故につながりかねません。

磯や岩場での転倒や海への転落事故の主な原因は、滑り。

足が滑ってしまってこのような事故につながることがほとんどなんです。

釣りで転倒したことがある人は多いのではないでしょうか。

岩場で大滑りして腰を強打した経験のある私。

ウェーダーも破れてしまい、散々な思い出があります。

磯釣りの経験が少ない人は特に磯靴の選び方が難しいと感じるでしょう。

こんな方におすすめ

  • 磯靴の購入を検討している
  • 釣り場に合わせた磯靴を選びたい
  • 具体的にどんな磯靴がおすすめか知りたい

せっかくの磯靴も、場所によってはめちゃくちゃ滑ってしまうこともあります。

最後まで読んで自分に合う磯靴を探すヒントにしてみてください。

 

磯靴とは

磯靴とは、靴底にグリップ力のある素材が使われた靴です。

地面が凹凸で滑りやすい岩場、磯場での釣りに向いています。

磯場は想像以上に滑りやすく危険な場所ということを知っていますか。

磯場での急な地面の高低差からバランスを崩して転倒したことがあります。

滑って手を付いた先にフジツボがあってかなり痛い思いをしました。

転倒だけでなく、海に落水する危険もある磯釣り。

 

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天候も海の荒れも急に変わることもありますよね。

他にも、大物が釣れたとき、通常の長靴では踏ん張りがききません。

そこで滑ってしまったら落水してしまう可能性が高いのです。

釣りは危険が伴う。

磯釣りだけでなく釣り場が滑りやすいときには磯靴を履きましょう。

磯釣りでは落水の恐れがあることから、フローティングベストの着用をおすすめします。

釣り用ベストを紹介している記事はコチラ

身軽で快適!渓流釣りにはフィッシングベストがマスト!!

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コレはダメ

膨張式ライフジャケットは磯釣りで使用してはいけません。

転倒や落水時に磯でライフジャケットを擦り、穴が空いてしまい空気が抜けてしまう恐れがあります。

 

磯靴の種類

磯靴にはいくつか種類がありますので紹介していきます。

シューズタイプ

シューズタイプは着脱しやすく動きやすいのがメリット。

移動を伴う釣りをするときには特にシューズタイプがおすすめです。

水抜きの穴があるものもありますよ。

通気性も良いので水はけの良さだけでなく、靴の中が蒸れにくいことも魅力的ですね。

 

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磯釣りは特に波がかけあがってくるので靴に海水が入りがち。

足が濡れたままだと靴の臭いの原因になったり、菌が繁殖して水虫になってしまうこともあります。

ブーツタイプ

釣りでよく履かれている長靴タイプにも磯靴があります。

 

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ブーツタイプは靴に水が入りづらいのが一番のメリット。

海水だけでなく、雨の日にもしっかりと水の侵入を防いでくれます。

波しぶきのある沖磯や船釣りにもブーツタイプがおすすめです。

波が上がってくると足元の濡れが気になりますよね。

ブーツタイプはその心配がないので気が散らずに釣りができます。

しかし、ブーツタイプは動きにくいんです。

足首が固定されるので細かく動けないのが難点ですね。

冬場に座って釣りをするときはブーツが暖かくて良いですよ。

安全性を考慮して動きやすいシューズタイプがおすすめ

個人的には動きやすさを重視したシューズタイプを愛用しています。

ココがポイント

ウェーディングシューズを磯釣りに使うのもアリ

沖磯など足ががっつり濡れるとわかっている状況のときにはウェーディングシューズも快適。

 

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渓流釣りのように水に入って釣りをするときに使う釣り用靴です。

水に入って釣りをする、主に夏場に使われることの多い靴。

ウェーディングシューズは靴ががっつり濡れることを想定して作られているので水はけが抜群。

水はけが悪いと水が靴の中にとどまり、ぐっちょぐっちょと不快でしかない。

その点、ウェーディングシューズはすぐに水が抜けるので快適ですよ。

ソールも種類がありますので磯場に合わせて選ぶと良いですね。

海水に対応しているソルトウェーディングシューズを選びましょう。

ウェーディングシューズを詳しく紹介する記事はコチラ

渓流釣りにウェーダーが必要な訳は?おすすめのウェーダーも紹介!!

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靴底の違い

磯靴の靴底に使われる滑り止めにはいくつか種類があります。

フェルトタイプ

靴底にフェルトが使われている磯靴です。

  • 柔らかな素材で足に負担がかかりにくい
  • スパイクより軽いので歩きやすい
  • 乾きにくい
  • フェルトの消耗が早い

ツルツルとした石には、グリップがきいて踏ん張りやすい。

ただ苔や藻、枯れ草の上は滑ります。

フェルト生地に苔や砂がかんでグリップがきかなくなってしまうことも。

磯釣りでは滑りやすい場面が多いのでおすすめしません。

海外では禁止

ニュージランドでは、フェルトソールの使用が禁止になっています。

理由はフェルトに有害な藻や水生生物などが入り込み、それを拡散する恐れがあるからです。

アメリカでも禁止になった場所があります。

このように海外では環境に配慮して、フェルトソールを使わないようにしているんですね。

スパイクタイプ

靴底にスパイクが埋め込まれている磯靴です。

  • 土や枯れ草の上のようなフェルトで苦手な場所で滑りにくい
  • 手入れが簡単
  • 安価
  • 足裏にスパイクが当たり痛い
  • 疲れやすい
  • 重い
  • スパイクの消耗が早い

凹凸のある地面で藻や苔のある場所は、スパイクが引っかかるのでグリップがききます。

ただ、ツルツルしている石、テトラなどには引っかからずめちゃくちゃ滑ります。

ラジアル+スパイクソールはブラシでこするだけで汚れが簡単に落とせるのもメリット

フェルト生地は苔や餌などが絡まってなかなか汚れが取り切れないので臭くなってきます。

その点ラジアルスパイクは洗い流すだけでも結構取れるので、手入れが簡単です。

スパイクフェルトタイプ

フェルトソールにスパイクが埋め込まれている磯靴です。

 

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  • フェルトだけよりグリップ力があがる
  • スパイクだけより引っかかりが弱い
  • 靴底の硬さが和らぎ、疲れにくく歩きやすい
  • 高価

どちらのメリットも兼ね備えている分、価格が高くなります。

スパイクフェルト+ゴムの3つが靴底に使われているものがありますね。

どんな場所にも対応してくれるので、一番おすすめな磯靴です。

ラジアルソール

長靴のように靴底がゴム製のラジアルソールになっているものがあります。

釣り用のラジアルソールは特殊な波型でより滑りにくい仕様になっています。

磯釣りでは無意味でかなり滑ってしまうのでNG。

船釣りではスパイクソールだとデッキに傷がつくので、ラジアルソールを選ぶことも多いです。

フェルトタイプとスパイクタイプの違いを紹介している動画がありますので参考にどうぞ

ソールの種類まとめ

磯靴におすすめな順として、

スパイクフェルト、スパイク>フェルト>ラジアル

となります。

苔や藻の多い磯場や沖磯には、スパイクソールが最も滑らずおすすめ。

苔や藻が少なく、移動が多い場合にはスパイクフェルトを選ぶと足裏にくる痛みを軽減します。

このように、釣り場や釣り方に合わせてソール選びをすると使いやすいでしょう。

時期で藻が多くなることもありますので、磯場を事前にチェックするのが良いですね。

サイズ確認を怠らない

ネット通販で釣具を購入する人も多いでしょう。

磯靴を買うときにはサイズをしっかり確認してください。

合わないと転倒の原因につながりかねません。

磯靴を取り扱っている店頭が少ないのでネットで探すことも多いですよね。

防水ソックスのような厚めの靴下を履けるように、大きめに作られているものもあります。

また同じサイズでもメーカーによって大きめに作られていることもあるので口コミなどを細かくチェックしましょう。

高かったのにサイズ間違えた

これが一番の悲劇です。

大きめだったらインナーソールや防水ソックスなどで調整ができますね。

AmazonではTry Before You Buyという試着後に購入できるサービスがあります。

対象商品は限られていますが、磯靴も対象になっている商品もありますので試すのもアリ。

詳しくはコチラ

 

磯靴を長く使うためのポイント

磯靴は安全面において重要なアイテム。

価格で選ばず、機能性を重視して選びましょう。

高い磯靴を買ったから長く履きたい

機能性を長持ちさせるためにはお手入れが必須です。

靴を洗う

釣り後は磯靴がめちゃくちゃ汚れます。

また、海藻や苔、餌などが付着しているので放置すると臭いがしてきます。

足元に散乱する撒き餌が靴底によくくっついているんです。

それがかなり臭くなるのでメンテナンスは重要ですよ。

磯靴のメンテナンス方法を簡単に説明していきます。

  1. インソールを取り出す
  2. 取り外し可能なソールの場合は間に汚れや砂が入り込むので取り外す
  3. バケツにぬるま湯を張り、中性洗剤を溶かしてブラシで擦り洗いをする
  4. ソール部分は流水で洗う
  5. ペーパーなどで水を拭き取り、陰干し

釣りで疲れているときに釣具を洗うのって面倒ですよね。

ですが、日が経つにつれて落ちにくくなるし劣化を早めてしまいます。

帰宅したら、もうひと踏ん張りとメンテナンスを頑張りましょう。

磯靴を洗うときの注意点

  • 硬すぎるブラシは靴を傷つけることもある
  • 洗うときは中性洗剤を使う
  • ソール部分をゴシゴシ洗うと剥がれや目地が潰れることもあるので優しく
  • 海水が付着していることで靴のファスナーが錆びやすくなるため、当日流水で洗う

中性洗剤以外で洗うと、ひび割れやソールの剥がれやすさの原因になりかねません。

また、ソール部分を力強く擦るとグリップ力が弱まってしまうこともありますので流水で入念に洗うと良いですよ。

ソールは汚れを落としにくいからゴシゴシやりたくなりますね。

力任せに洗ってフェルトが薄くなったり、スパイクが曲がったりすることもあるのでまずは流水で洗い流しましょう。

洗った磯靴は、風通しの良い場所で陰干ししていきます。

洗ったけど餌の臭いや生乾きの臭いが消えない

フェルトソールに絡まった餌や藻が取り切れなくて匂いが残ってしまうこと、ありますよね。

また、靴の中がずっと生乾きでいやな臭いがするという悩みを持つ人も多いでしょう。

こんなときにはオキシクリーン(塩素系漂白剤)に漬けてみるのもおすすめです。

実際に磯靴をオキシ漬けして洗った動画がありますので参考のにどうぞ

漬け洗いした後にしっかり洗い流し、余分な水分を吸水タオルで十分にとってから乾かしましょう。

ドライヤーは熱によって破損したり、劣化を早めてしまう原因になることも考えられますので使わず、自然乾燥がベスト。 

磯靴がオキシ漬け可能な素材かを確認してから使ってくださいね。

磯靴の保管

保管場所も靴には重要です。

直射日光を避け、湿気の少ない場所に保管します。

乾かしたまま長時間おいておいたらひび割れや色褪せしたことがあります。

スパイクが保管場所を傷つけてしまうこともありますので、靴専用バッグを使うのも良いですね。

シマノ(SHIMANO) シューズケース BK-077R

出典引用:Amazon

使用後の磯靴を持ち帰るときにも、シューズバッグがあれば車内が汚れません。

なくても良いですが、あると便利なアイテムですよ。

ソール交換

ソールが交換できるタイプの磯靴があります。

フェルトやスパイクの消耗など、手入れだけでは良くならないときにはソールを交換してしまいます。

このタイプは交換不可の靴よりもソールが薄く、劣化が早いのが特徴

安物は危険

安い磯靴はすぐにスパイクが曲がったり、ソールが剥がれてしまうこともあります。

安さに飛びつくのは危険ですので、5000円以下の磯靴は口コミなどをチェックしましょう。

安い磯靴をすぐに買い替えれば良いじゃん

年間で釣りの頻度が少ない人は高価な磯靴を購入するのに抵抗がある人もいますよね。

私も釣りの頻度が少ないときに2万円もの磯靴を買うのは躊躇してしまいます。

ただ、激安磯靴を履いて何かあったとき後悔するのは自分です。

消耗品なので、頻繁に買い替える人もいますが値段の違いを実感するのは、やはり使用感。

3000円程度の磯靴と1万円の釣具メーカーの磯靴を履き比べてみてください。

足裏への痛みが少ないことやフェルトのグリップ力、軽さや劣化早さなど、価格の違いを感じるポイントがあります。

しかし、安い磯靴が全て悪いわけではありません。

安く購入すれば、気兼ねなく買い替えることもできますね

買い渋って使い続け、ソールのグリップ力が弱まり落水する人も少なくありません。

自分に合う磯靴を探して、使ってみるのが一番です。

 

おすすめの磯靴4選

この磯靴をおさえておけば安心といえる、おすすめの磯靴を紹介していきます。

ダイワ フィッシングシューズ ブラック ds-2150cd

出典引用:Amazon

スパイクラジアルソールの磯靴です。

耐久性の高いコーデュラ素材をアッパー(=ソール以外の部分)に使っています。

軽量で疲れにくく、防水性も高いので靴の中も快適、使いやすい磯靴ですよ。

靴の撥水性が高いので、靴を洗うときも汚れが落ちやすいのもポイント。

スパイクの減りがちょっと早めなのが気になるところですね。

靴自体の耐久性だけでなく、デザインも良いのが魅力的です。

マズメ フェルトスパイクシューズ mzwd-529

出典引用:Amazon

スパイクフェルトソールの磯靴です。

ステンレスの約2倍以上の硬さや摩耗性の高さといわれるタングステン素材のピンを使用。

足の甲部分にメッシュ素材を使用しているので通気性や水はけも良いです。

価格は高いですが、安全性を考えると納得の一足です。

スパイクの減りの遅さに感動しますよ。

滑りにくさもピカイチで、渓流釣りでも履いています。

シマノ ジオロックシューズ fs-080t 24.5~29.0cm

出典引用:Amazon

スパイクフェルトソールの磯靴です。

ソールが交換できるので、コスパが良いのが人気の理由。

アッパー部分が合皮なので汚れがつきにくく、落としやすい。

この価格でソール交換ができる磯靴というところに魅力を感じますね。

迷彩柄の磯靴もあまりないので目新しい、買って損はない磯靴だと思います。

ダイワ プロバイザーシューズ スパイクソール pv-2151cd

出典引用:Amazon

スパイクソールの磯靴です。

耐久性の高いコーデュラ素材を使用しており、磯などによる擦れや衝撃から守ります。

紐靴ではなく、ダイヤルロック式なので調節が可能、着脱が楽ですね。

インソールの素材(オーソライト素材)のクッション性が高く、履き心地が快適です。

靴ずれや足の痛みが出やすいスパイクソールですが、これはインソールの良さもあり履き心地に定評があります。

足場の不安定な磯場では靴紐が邪魔くさくなるのでダイヤルロック式がおすすめです。

 

楽しい時間が一瞬にして恐怖の瞬間に?!命の恩人、磯靴とはなにか。:まとめ

いかがでしたでしょうか。

紹介させていただきました磯靴は、釣り人を考えた細やかな企業努力が感じられます。

最近はSNSでいろいろ情報を得ることができる時代。

しかし、簡単に調べられるからこそ、重要な情報を見落としがちなところもあります。

一歩間違えれば大事故になりかねない磯釣り。

より安全に釣りを楽しみたいと思うのは、どの釣り人も同じなのではないでしょうか。

海釣りは面白いですが、何かあってからでは遅いのです。

磯靴を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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