このような疑問にお答えします。
美しい魚と景色が楽しめる渓流釣り。
釣り方も餌釣りやルアー、テンカラ、フライなど様々な方法で行うことができるのも、渓流釣りの魅力の一つです。
渓流釣りの中でも、餌釣りは初心者でも釣果をあげやすいので、人気ですよね。
ただ餌釣りは仕掛けを作るのが難しいイメージを持つ方も多いでしょう。
今回は餌釣りの仕掛けにつける「目印」についてご紹介いたします。
目印は、餌釣りを行う際に、重要な役割をするパーツです。
適当につけてしまうと、意味がありませんし、釣果もあげにくくなってしまいます。
目印の位置をしっかり押さえて、渓流釣りを楽しみましょう。
目次
渓流餌釣りとは?
美しい渓流魚を狙う渓流釣り。
そんな渓流釣りは、餌釣り、ルアーフィッシング、フライフィッシング、テンカラなど様々な方法で楽しむことができます。
まずは渓流釣りとはどんな釣りなのか、何故餌釣りがおすすめなのかについてご紹介いたします。
渓流釣りとは
渓流釣りとは、山岳地帯にある小さな川や渓谷で行う釣りです。
渓流に生息しているイワナやヤマメなどの淡水魚が、メインターゲットとなります。
渓流に生息している魚
- イワナ
- ヤマメ
- アマゴ
- ニジマス
- オショロコマ
- アメマス
地域によって、多少違いはありますが、渓流ではこのような魚が生息しています。
また生息する渓流魚や自然環境を守るために、釣り人はマナーやルールを守ることも重要ですね。
渓流での餌釣りとは
自然も満喫できる、魅力いっぱいの渓流釣り。
渓流釣りは
- 餌釣り
- ルアーフィッシング
- フライフィッシング
- テンカラ
などの方法で行うことができますよね。
このような疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
釣り初心者で、海釣りなどの経験もない方には、餌釣りがおすすめです。
餌釣りは、
- 初心者でも自分の狙ったところに餌を落とすことができる。
- 生きた餌は動くため、魚が寄ってくる。
- 加工餌もにおいを発するため、魚が自然と寄ってくる。
このようなメリットがあるため、初心者でも簡単に釣果をあげることができますよ。
渓流釣りのガイドツアーなども、「餌釣り」が主流になっています。
釣りの装備を購入する前に試すことができますし、渓流釣りの基本的なやり方や、マナーなども学べることが魅力です。
渓流での餌釣りの方法、ミャク釣りとは?
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引用:Instagram
渓流で餌釣りを行う場合、「ミャク釣り」という方法がおすすめです。
という方のために、まずはミャク釣りとはどんな釣り方なのかについてみていきましょう。
みゃく‐づり【脈釣(り)】
読み方:みゃくづり
釣りで、浮きを使わず、道糸の変化、またはさお先への魚信などで釣る方法。
出典引用:weblio辞書
渓流釣り専用の仕掛けに装着し、水中を流しながら誘う方法がミャク釣りです。
ミャク釣りは、ウキの代わりに目印を付けて、仕掛けを流れに漂わせながら餌を食わせるのが特徴です。
市販の「ミャク釣り仕掛けセット」を使うと、穂先に結ぶだけですぐに釣りを行うことができるますよ。
仕掛けもシンプルなので、慣れてきたら自作するのもおすすめですよ。
渓流ミャク釣りの仕掛け
画像引用:釣りお役立ち便利ガイド!
渓流でのミャク釣りの仕掛けについてみていきましょう。
ミャク釣りの仕掛け
- 渓流竿(5~7m前後)
- 天上糸(0.4号を2~3m)
- 水中糸(0.2~0.3号を3~4m)
- ハリス(水中糸と同じかワンサイズ下の号数を1m)
- 目印
- ガン玉
- 針(ヤマメ針4~7号など)
- 餌(川虫、ミミズ、イクラ、ブドウムシなど)
これらがヤマメを釣る際の道具と仕掛けでになります。
渓流でのミャク釣りは、一般的に短めの「渓流竿」を使用します。
竿の長さは、長すぎると、枝に引っ掛けてしまうなどのトラブルに遭いやすくなります。
自分の行きたいエリアの川幅に合わせて選ぶといいでしょう。
しかし根掛かりや、頭上の木に仕掛けが引っかかってしまった際に、糸の無駄を少なくすることができるので、天井糸、水中糸、ハリスとパーツをいくつか分けておくのがおすすめです。
初心者のうちは、糸の結びが難しいので、市販の完全仕掛けを使用すると簡単にはじめることができるでしょう。
おすすめ渓流竿
ダイワ 渓流竿 春渓・V
ダイワの渓流竿春渓Vは、初心者からベテラン勢まで使いやすいので、愛用者も多い一品。
食い込みとフッキング性能に優れたメガトップ穂先が採用されているので、全てにおいて秀逸のバランスが魅力です。
硬調(メガトップ)は、7:3調子になっており、渓流から源流域までオールラウンドに使える、操作性がいいですよ。
掛かった後もしっかり抜いてくれるのがいいところ。
コストパフォーマンスがいい竿ですよ。
おすすめ仕掛け
オーナー 山女魚アマゴ仕掛 6.3m
こちらは、ヤマメやアマゴがよくつれるように設計された市販の仕掛けです。
仕掛けが完成しているので、渓流竿の穂先に結ぶだけで、すぐ釣りをはじめることができますよ。
コストパフォーマンスもよいので、初心者の方にも使いやすくておすすめです。
仕掛けの糸
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渓流でのミャク釣りの仕掛けに使う糸。
ミャク釣りの仕掛けに使う糸についてみていきましょう。
目的 | 素材 | 号数と長さ | |
天上糸 | 穂先と水中糸に接続する糸。
竿先への糸がらみ防止、水中糸をさばきやすくする。 |
視認性の高いナイロンの糸がおすすめ。 | 水中糸よりも太い糸を使う。
(0.2号の水中糸であれば0.4~0.6号の天井糸をセット) 長さは竿6mに対し、2~3m。 |
水中糸 | 釣りをする際に重要な役割を果たす、水中に入っている部分の糸。 | 複合メタル・オールメタル・フロロカーボン・ナイロン・PE・ハイテクラインなど様々。
ナイロン、フロロカーボンがおすすめ。 |
細いほど渓流魚に見つかりにくいため、0.2~0.3号がおすすめ。
長さは3~4m。 |
目印 | 水中糸につける目印となる糸のこと。 | ウーリーナイロン。 | 自分の好みの色で、わかるようにつけましょう。 |
水中糸とは別に、オモリから針(フック)をセットする際に、1mほどのハリスを使ってもOK。
仕掛巻き
仕掛け巻きとは、作った仕掛けを巻いて保管しておくもののことです。
仕掛巻きを作っておくことで、直ぐに竿につなげられ、エサを付けたら釣りを開始することが出来ますよ。
解禁初期は寒さで手がかじかんでしまい、仕掛け作りが難しいこともあります。
また根掛かりや、木に引っかけるなどのトラブルにより仕掛けが全損した際も、すぐに新しい仕掛けと交換が可能になります。
渓流釣りをする際は、仕掛巻きを作っておき、持参しましょう。
釣り針(フック)
釣り針は魚との接点となるため、重要な要素です。
そんな釣り針には
- 袖系(ヤマメ、イワナ釣りに適している)
- 狐系(ニジマス、アマゴ釣りに適している)
という種類があります。
袖系
渓流釣りで、主流の針として使われているのが袖系の針です。
袖系の針は、胴が長く縦長で、魚が口に吸い込みやすい形状が特徴。
針先がまっすぐ向いているので、ハリ掛かりがよいです。
しかし外にかかる力に弱いため強度が弱く、折れやすい一面を持っています。
狐系
狐系はフトコロが狭く、針先が内向きなっている針です。
針先に何かが触れた状態で引くと、刺さりやすい形状が特徴。
針先が内向きなので、比較的根がかりもしにくいです。
釣具店で「マス針」や「アマゴ針」と呼ばれている針は狐系が多いです。
針選びは、狙う魚の種類や、使う餌の大きさに合わせるのがポイントです。
餌をつける際に、針がほどよく隠れるサイズが目安。
またブドウ虫など浮きやすい餌は、重さのある大きいサイズの針に付けるといいでしょう。
餌の種類 | サイズ |
川虫 | 4~7号 |
イクラ | 6~7号 |
ブドウ虫 | 7号 |
ミミズ | 8~9号 |
針が適していないと、針のかかりの悪さや、ばらしの原因になります。
自分が使う餌や、狙う魚の種類や大きさに合わせて、数種類用意しておきましょう。
オモリ
渓流で餌釣りをする際には、ガン玉と呼ばれるオモリが必要です。
オモリが無いと、川の深いところに餌を沈めることができず、魚を釣ることができません。
オモリはガン玉の3~4Bが一般的です。
渓流釣りでは、川の流れの速さや、風の強弱に応じて使い分けるのが重要になってきます。
重さもB~4Bまで数種類用意し、その日の現地の状況によって選ぶことも必要になります。
また重さによって、針からオモリまでの糸の長さを変えることも重要です。
また重さによって、針からオモリまでの糸の長さを変えることも重要です。
3~4Bの大きめのオモリ | 針からの距離は長めにとる方が、魚がくわえた時に、テンションが掛りにくい。 |
B以下の軽めのオモリ | オモリの先で、餌が吹き上がりやすくなるため、針から離しすぎないようにする。 |
餌をきちんと沈めることができて、かつ流れを切らないような重さを選びましょう。
餌・餌箱
餌も虫や魚、エビなどを加工した餌などいろいろあります。
渓流釣りにおすすめな餌は「ブドウ虫」や「イクラ」で、どちらも釣具店で購入出来ます。
また現地でヤマメやアマゴなどの渓流魚が常食している、川虫を川底の石を探って、入手するのもおすすめです。
流域によって食いつきのよい虫と悪い虫がいるので、いくつか使い分けるのがよいでしょう。
目印の位置の決め方
画像引用:Amazon
ここまでは、渓流ミャク釣りの仕掛けについてご紹介しました。
そんな悩みを持つ方もいらっしゃると思います。
ここからは目印の役割や付け方、位置についてみていきましょう。
目印の役割とは?
目印は、水中糸に取り付けますよね。
そんな「目印」の役割を最初に押さえておきましょう。
渓流釣りにおける目印は、
- 仕掛けの位置を把握する。
- 魚からのアタリを見分ける。
- 水深を確認する。
このような役割があります。
特に初心者の方は、目印をつけておくことで、アタリがわかりやすくなるため、釣果があげやすくなりますよ。
個数は2,3個つけるといいでしょう。
目印の種類
目印にも色々な種類があります。
- 巻いてある目印糸
- ワンタッチ目印
大きく分けるとこの2つです。
一般的には、巻いてある目印糸から必要分を切って、仕掛けにつけます。
ワンタッチ式は、手軽に使えるのが魅力の目印です。
目印の色
目印はオレンジ、ピンク、グリーンなど様々なカラーがあります。
渓流の白泡には、黒色など暗めの色が見やすいですよ。
自分で見やすいと感じるカラーを選んで使うといいでしょう。
目印の太さ
目印の太さは、太・極太・細・極細などさまざまです。
太いほど見やすいというメリットがある反面、風の抵抗を受けてラインに影響を与えてしまいます。
初心者は「細」タイプを使用するといいでしょう。
目印の付け方
目印の付け方は、こうしないとだめ、というような規則はありません。
水中糸に結ぶときには、
- 緩まずしっかり固定。
- 水深に合わせて可動できる。
この2点を意識するといいでしょう。
では実際にどう目印を付けるのかをご紹介いたします。
今回ご紹介する結び方は簡単ですが、きつく締め込めば、目印が水中糸にしっかり固定されます。
流れの強いポイントでもズレにくいですが、目印を移動させたいときにはきちんと動くのがメリット。
しっかり結び方をおさえておきましょう。
目印の付け方
- 水中糸に目印を2回ほど巻きつける。
- 巻き付けた目印を結ぶ。
- 結び目を締め込む。
これだけでOK。
ただし0.2号以下の細糸を使用する場合、締め込み過ぎないようにしましょう。
強く締めすぎると、水中糸がパーマ状にヨレてしまいます。
おすすめ動画
引用:YouTube動画
私も渓流釣りをはじめた頃によくお世話に動画です。
こちらの動画は、目印だけでなく、天上糸や水中糸の結びも学ぶことができますよ。
仕掛けの作り方を一から学びたい方におすすめな動画です。
目印の結び方も簡単ですし、現地で位置を変えたいときにもすぐにできます。
是非マスターしておきましょう。
目印の位置
渓流ミャク釣りは、仕掛けの位置を確認できるほか、ウキの代わりに目印でアタリを取りますよね。
目印は水中糸に2,3個つけます。
基本的には、水面を見下ろすような角度から見て、「目印は水面から15cmあるいは30cmくらい」を目安につけるといいでしょう。
目印をつける位置は、
- 川の水深。
- 餌がどこの層を流れるようにするか。
- 流れの速さ。(水勢)
- 魚の活性。
などを考慮する必要があります。
オモリが底付近を流れるようにするのか、メインのオモリは中層だが、チモトにガン玉をつけて鉤が底を流れる様にするのかなどによっても異なります。
そのため、オモリと目印の位置などは、実際に釣ってみて、自分のやりやすいバランスに調節するようにしましょう。
強風時には一番下の目印を水中に着けて、仕掛けが吹き上がるのを抑えることができますよ。
薄暗い時間には、大きめの目印にしておくと、視認性が上がり、小さなアタリもわかりやすくなります。
【渓流餌釣り】目印の位置はどこが正解?つける位置と結び方大公開!:まとめ
今回は、渓流でのミャク釣りをする際に使う仕掛けの目印の位置について、ご紹介しました。
目印は、釣りをしている際の仕掛けの位置や、アタリをわかりやすくするために重要な役割をしているパーツです。
実際に渓流で釣りをして、その日のコンディションに合わせて目印の位置を変えるといいですよ。
目印の付け方やつける位置を知って、渓流釣りを楽しみましょう。