ビク 水筒 渓流

渓流釣りのビクに水筒を使うのはあり?なし?結論はコレだ!

渓流釣りの際のビクって、水筒を使ったらだめかな?

このような疑問にお答えします。

美しい自然と魚が魅力の渓流釣り。

警戒心の強い渓流魚は、釣りの難易度も面白いところですよね。

そんな渓流釣りですが、どうしても装備が多くなりがち。

そのためビクなどは、少しでも軽量かつ持ち運びしやすいものにしたいところです。

ビクにも色々種類がありますが、わざわざ購入せずとも、保冷機能のある「水筒」を代用品として使う方法を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。

今回は「水筒」をビクの代用品として使うことができるのかについて検証していきます。

またビクの代用として「水筒」を使うことができる、おすすめ商品も合わせてご紹介いたしますので、是非参考にしてみて下さいね。

 

ビクとは?

釣り以外ではあまり使うことのない「ビク」。

まずは「ビク」とは、どんなものかについてみていきましょう。

ビクってこんな道具

ビクは、漢字で書くと「魚籠」と書きますよね。

その名の通り、魚を保管しておくための籠や容器のことです。

古代から漁業で広く使われてきたビクは、現代においては、その素材も形状も様々です。

ビクは、どんな素材や形状でできているかについてみていきましょう。

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素材

まずは、素材についてみていきましょう。

ビクの素材

  • 金属
  • プラスチック

これらの素材が使われています。

古代から使われている道具でなので、自然から得られる素材、かつ加工しやすいもので作られていることが多いのが特徴です。

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形状

次に形状についてみていきましょう。

ビクの形状

  • 箱型
  • 円筒型
  • とっくり型

など様々です。

使われている素や形状は様々ですが、保冷性や通気性、水の通りをよくするための穴などが設計されていることが多いのが特徴。

素材や形状は、釣りの目的によって使い分けるといいでしょう。

釣り人

形状によっては、ビクは魚を捕る罠として使うことも可能ですよ。

余談ですが、私は花を生けるための道具として、竹籠型のビクを使っているのを見たことがあります。

元の用途からは離れていますが、竹籠型の場合はこういった使い道もおすすめです。

保管にビクを使うメリット

ビクに入れることのメリットについて押さえておきましょう。

ビクに入れることで、魚を生かしたままで、キープすることができます

生きたままキープし、最後にまとめて締める(血抜き等の処理をする)ことで、

  • 鮮度を保つことができる。
  • 身に血がまわってしまうのを防ぐ。

これらのメリットが得られるため、美味しさを保つことができます。

氷のみで締めてしまうと、釣ったばかりの新鮮な魚が、スーパーで販売している魚と同じレベルまで下がってしまうので注意が必要です。

古代のビク

実はビクは、とても古い歴史のある道具の一つ。

人類が魚を捕まえ、食べ始めた頃には存在していたと言われています。

そのため古代から、様々な地域で使われ、文化に合わせて素材も形状も多種多様

わかっている限りでは、最初のビクは、

  • わら
  • 木の枝
  • 植物の繊維

など自然素材を使ってできています。

これらの素材は、丈夫かつ柔軟性があるものばかり。

水の通りをよくする穴をあけたり、空気の出入りできるよう編まれています。

古代エジプトや古代中国での使い方

古代エジプトや古代中国では、魚は貴重なタンパク源

地域が違うため、食べられていた魚は違うものの、漁業は盛んに行われていました。

これらの地域では、漁業の方法として、小さなビクが使用され、水中で魚を捕まえるために投入されていたそう。

水中で捕まえられた魚を保管するためにも、ビクは重要な道具だったと言われています。

アジアのビクと西洋のビクの違い

古代から、重要な道具として使われてきた「ビク」。

私は釣りを始める前までは、ビクというと、浦島太郎の竹籠のイメージしかありませんでした。

しかしながら竹籠タイプのビクは、西洋では使われていません。

使われている素材や形状は、アジアと西洋ではどう違うのかについてもみていきましょう。

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アジアのビク

アジアでは、西洋に比べ、様々な形や材料で作られているのが特徴です。

アジアで使われているビクの素材は、昔は「竹」が主流でした。

近年プラスチックが開発されてからは、プラスチック製のビクも増えています。

素材や形状

  • 一般的な竹籠タイプ
  • 竹製の筒状の籠タイプ
  • プラスチック製(網や箱などの形状)

このように形状も様々です。

一般的な竹籠タイプ

アジアで主に使われているのが、浦島太郎にもでてくるような竹籠タイプ。

一般的な竹籠タイプのビクは、耐久性、柔軟性に優れているのが魅力です。

魚を保管するだけでなく、捕獲にも使用されるなど汎用性に優れていますよ。

竹製の筒状の籠タイプ

アジアの中でも一部の地域で、よく使われているのがこの竹製の筒状の籠タイプです

魚を捕まえるために、特殊な形状に編まれた籠が特徴

耐久性・柔軟性に優れているため、水中での捕獲でも安心して使うことができます。

プラスチック

近年増えているプラスチックで作られたビクは、耐久性に優れているのがメリット。

また管理もしやすく、比較的安価に購入できるほか、水中での使用もできるのが魅力と言えるでしょう。

このようにアジアでは様々な形状のビクが使われてきました。

地域によって違いがあるのが面白いですね。

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西洋のビク

西洋のビクは、形状が箱型をしているのが一般的です。

また素材は、木や金属などでできていることが多いです。

竹籠のように、空気穴がない金属や木製の箱型をしているため、多くの場合、魚籠には穴が開いていて、水の流れがよく通るように設計されています。

用途は魚の保管、水中で魚の捕獲などアジアと変わりません。

形や素材は、地域や用途によって異なることがありますが、一般的な魚籠は魚を保護し、運搬するための容器として使われています。

釣り人

アジアと西洋では、形状や素材に違いがあるものの、やはり使い方は同じ。

魚の保管や持ち運び、捕獲などのために、ビクは世界中で欠かせないアイテムと言えるでしょう。

 

渓流で釣れる魚と使いたいビク

ここまでは魚籠とはどんなものかについてご紹介しました。

渓流釣りで使うのにおすすめのビクってどんなもの?

こんな疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。

ここからは、渓流で狙うことのできる魚と使いたいビクについてみていきましょう。

渓流でのターゲット

渓流釣りで使うのにおすすめなビクについてお教えする前に、このエリアで狙うことのできる魚についてみていきましょう。

渓流でのターゲットとなる魚

  • ヤマメ
  • イワナ
  • アマゴ
  • ニジマス
  • オショロコマ
  • アメマス

渓流ではこのような魚を釣ることができます。

地域によって、生息している魚が多少違うので、その土地だけのターゲットを狙うのも楽しいですよ。

私は見た目も美しいアマゴ釣りが好きでよく行きます。

渓流魚は警戒心も高いので、難易度も高めな釣りの一つ。

自分の腕試しとしてもおすすめですよ。

ポイント

渓流釣りは、渓流魚が産卵、稚魚の成長する時期(多くの場合10月~2月)では禁漁になり、解禁されている期間であっても、釣りをするためには、遊漁券が必要です。

渓流で釣りを楽しむ際は、遊漁券を購入して、解禁される3月~9月に行いましょう

またエリアごとにC&S(キャッチアンドリリース)など、釣り方などが指定されている場合もあります。

釣行前には、事前にしっかりと規則や現地の状況などを確認することが重要です。

渓流で使いたいビク

渓流でのターゲットについてご紹介しました。

これらの渓流魚は、大体が20cm程度の大きさです。

大物になると30cmほどの大きさになりますよ。

そのため、使うビクは小型のものでOK。

渓流釣りでは、タックルだけでなく、ウェーダーやベストだけでなく身を守るための装備や救急セットなど荷物も多くなりがち。

ビクは、携行性に優れたものを選ぶといいでしょう。

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おすすめビク①:ダイワ 渓流バッグ ウエスト クリール 35(F) ビク

こちらはダイワのビク。

クリールタイプになっており、見た目もシンプルで格好いいのが特徴。

ベルトに通すこともできるので、ウェストバッグとして利用できますよ。

またハードインナーが取り外すことができるので、清潔に保てるのが嬉しい一品。

断熱構造となっていて、魚が痛みにくいのもいいところです。

私も使っていますが、魚の投入口も大きくなっているのが、さすがダイワ。使いやすいと感じています。

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おすすめビク②:プロマリン(PRO MARINE) ワンタッチビククーラー 3.5L AET035

こちらはプロマリンのビクです。

容量は3.5Lと小型ですが、渓流釣りには最適な大きさ。

釣った魚も簡単にいれることができますよ。

また肩にかけるベルトもついているため、携行性も高い一品です。

私の友人が使っていますが、インナーを外すことができるので、使用後に丸洗いできるのが嬉しいと言っていました。

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こちらもおすすめ小型クーラーボックス:ダイワ スノーライン S300X

こちらは、ビクではありませんが、小型で携行性抜群のクーラーボックスです。

ダイワのクーラーボックスの中でも最も小さく容量は2.9L。

小型ながらも、内寸の高さが20cm×横17cm×幅9cmほどあるので、中にペットボトルが入る大きさです。

またショルダーベルトが付いているので、持ち運びしやすいですよ。

私も持っていますが、投入口がついているため、ビクのように使うことができます。

小型な魚を素早く入れることができるので便利ですよ。

断熱材があるため、新鮮に保つことができるのも魅力と言えるでしょう。

 

水筒をビクとして使うのはあり?なし?

ここまでは、渓流で使うのにおすすめのビクについてご紹介しました。

でもわざわざビクを購入するのも面倒だし、代用品として水筒が使えると聞いたんだけど。

このような方もいらっしゃるかもしれません。

小型の渓流魚であれば、水筒でも入りますし、携行性も抜群。

問題がないのであれば使いたい、と考える方も多いでしょう。

ここからは水筒をビクとして使うのはありか、なしかについて検証していきます。

水筒をビクとして使うメリット

最初に水筒をビクとして使うメリットについてみていきましょう。

水筒を使うメリット

  • 携行性がよい。
  • 小型で軽量。
  • 保冷しやすい。(魔法瓶タイプに限る)

このようなメリットがあります。

横幅のあるビクに比べ、細身の水筒は、場所を取らないのが魅力です。

また魔法瓶タイプの場合、保冷されるため、鮮度をキープしやすいのがいいところですね。

ビクと違い、カラフルなデザインや、スタイリッシュな見た目もメリットと言えるでしょう。

水筒をビクとして使うデメリット

次に水筒をビクとして使うデメリットについてみていきましょう。

水筒を使うデメリット

  • 水筒の構造上、魚を保護する機能がない。
  • 密封されている。
  • 中蓋が付いているものは、入れにくい。
  • 飲み口が狭いと使いにくい。
  • ビクとして使用後、臭いが残る。

これらが水筒をビクとして使うことのデメリットです。

水筒は、本来飲料を保持するために設計されているものです。

保冷機能や携行性に優れているため、ビクとしても活用はできるものの、本来の使い方ではないため、万が一壊れてしまった際にもメーカーの保証対象外という場合も。

また一度ビクとして使用した水筒は、どうしても生臭さが残ってしまうもの。

ビクとして使う水筒は、飲料用としては使えなくなると考えておくといいでしょう。

水筒をビクとして使う場合は、これらの点を頭に入れておくことも重要です。

ポイント

釣った魚を傷めず、新鮮に保つならば、やはりビクの使用がおすすめ。

しかしながら、水筒もビクの代用品として使用することも可能です。

デメリットを念頭に入れて、使用しましょう。

水筒をビクの代用品として使うならこんな形状がおすすめ

ビクの代用品として使うこともできる水筒。

ビクの代用として水筒を使う場合、どんなものが適しているのかについてみていきましょう。

ビク代用として使う水筒の形状

  • 魔法瓶。(保冷機能あり。)
  • 容量が1リットル以上。
  • 飲み口が広い。
  • 中蓋がない。
  • 水筒に持ち手が付いている。

これらを満たす形状の水筒が、ビクの代わりとして使いやすいです。

逆にこれらを満たしていない水筒は、ビクとして使いにくいので選ばないようにしましょう。

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魔法瓶(保冷機能あり)

ビクの代用として水筒を使う場合には、魔法瓶タイプがおすすめ。

保冷機能が付いていることで、釣った魚を傷めにくくします。

特に暑い時期には、魔法瓶タイプの水筒でないと、すぐ傷んでしまうので注意しましょう。

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容量1リットル

20cm前後の渓流魚を入れるのに、必要な高さは25~30cmくらいあると安心です。

容量が1リットル以上の水筒であれば、ほとんどのもので30cmくらいの高さがあり丁度いい大きさとなっています

そのためビクの代用として水筒を使うなら、容量は1L以上のものを選ぶようにしましょう。

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飲み口が広い

ビクの代用品として使う水筒は、できるだけ飲み口が広いものがおすすめです。

逆に言えば、飲み口が狭いものは、ビクとして使いにくいので選ばないようにしましょう。

飲み口が狭いと、釣った魚を入れにくいだけでなく、水筒を保冷するための保冷剤を入れることができないなどの問題点が出てきます。

飲み口は、5cm前後の広いものを選ぶといいでしょう。

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中蓋がない

ビクの代用として使う水筒は、中蓋がないものがおすすめ。

中蓋がある水筒は、飲み口が絞られ、狭いことが多いです。

また中蓋がついていると、魚を入れにくいため、そもそも使用しないため不要であることも理由の一つ。

中蓋は邪魔になってしまうので、ないものを選ぶようにしましょう。

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水筒に持ち手が付いている

ビクの代用として使う水筒は、持ち手がマスト

水筒の蓋の部分に、持ち手が付いているとより使い勝手がいいですよ。

持ち手が付いていることで、携行性のアップが期待できるほか、紛失、または落下などを防止できます。

釣り人

ペットボトルホルダーには、1Lの水筒は入らないので、持ち手に紐とカラビナをつけるのがおすすめ。

肩掛けする場合は、パラコードとライフルスリングなどを組み合わせるといいでしょう。

水筒に保冷剤を入れるコツ

水筒に保冷剤を入れる際は、2つ折りにするのががおすすめ。

小さい保冷剤を使用して、飲み口の広い水筒に入れる場合でも、案外入れにくいものですよね。

実際、私も最初に入れてみたときに、なかなか入らず苦労しました。

縦に2つ折りにして凍らせておくと、入れやすくなります。

また水筒に保冷剤を入れる際は、ペーパータオルなどで包み、魚に直接触れないようにすることも重要です。

おすすめの水筒

ビクの代用として使うのにおすすめな水筒の形状についてご紹介しました。

ここからはビクの代用として使うのにおすすめな水筒をご紹介いたします。

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おすすめの水筒①:TYESO 水筒 魔法瓶 広口 ハンドル付 1リットル

こちらはTYESOの魔法瓶タイプの水筒です。

高さは25.5cm、飲み口は5cmと渓流魚も入れやすいサイズ感です。

ハンドルも付いているので、持ち運びもしやすいのが嬉しいポイント。

私も持っていますが、ボトルの表面は、マットな質感と溝で設計されているので、水が付いた手で触っても滑りにくいと感じています。

底のサイズが8.6cmなので、普段のドライブの際に、車のカップホルダーに入れることができるのもいいところです。

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おすすめ水筒②:Blackube水筒 1リットル 真空断熱 

こちらはBlackubeの1L水筒です。

真空断熱構造になっているので、保冷28時間、保温24時間と長時間温度を保ってくれますよ。

長さは25cm、飲み口は5.5cmとかなり広いため、氷や保冷剤などを入れやすいのが嬉しい一品。

1Lの水筒ながら、手にフィットするコンパクトなサイズでおすすめです。

表面もマットな質感で、キズが付きにくいのも嬉しいと私の友人が言っていました。

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おすすめ水筒③:FJbottle 1.2リットル 水筒

こちらはFJbottleの1.2L水筒です。

魔法瓶になっているため、保冷性能が高い一品。

先にご紹介した水筒よりも200mlほど容量が多いため、高さにゆとりがありますよ。

また飲み口が5.4cmと広くなっているので、保冷剤や氷、釣った魚を入れやすいところもいいところです。

私も持っていますが、付属として、水筒洗浄用のスポンジが付いているので、洗う際にいいですよ。

 

渓流釣りのビクに水筒を使うのはあり?なし?結論はコレだ!:まとめ

今回は渓流釣りの際に使うビクの代用として、「水筒」は使えるのかについてご紹介しました。

本来水筒は、魚を保管するために設計されているわけではないため、ビクとして使用するにはどうしてもデメリットがあります。

しかしながら携行性や保冷性に優れた水筒は、条件を満たせば、十分ビクとしても代用できます。

お気に入りの水筒を使えば、釣りがもっと楽しくなること間違いなし。

今回ご紹介した水筒を参考にして、自分に合うものを選んでみてくださいね。

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