サーモン トラウト ルアー

トラウトサーモンって何?今更聞けない疑問にお答えします!

トラウトサーモンってどんな魚?釣るにはどうしたらいいの?

このような疑問にお答えします。

お寿司屋さんなどでも見かける「トラウトサーモン」。

美味しくて私もよく食する人気のネタですよね。

「でもトラウトサーモンとサーモンとはどう違うの?」

そんな方に、今回はトラウトサーモンとはどんな魚なのか、サーモンとの違いや特徴、生息場所などについてご紹介いたします。

管理釣り場のトラウトサーモンは、ファイトも強く、引きがスリリングなため、初心者からアングラーまで人気のターゲットとなっています。

魅力的なターゲット「トラウトサーモン」の狙える場所や必要な装備などを知って、釣りを楽しみましょう。

 

トラウトサーモンとは?

まず、トラウトサーモンがどんな魚なのか見ていきましょう。 

トラウトサーモンとはどんな魚?

トラウトサーモンとは、「サーモントラウト」「スチールヘッドトラウト」とも呼ばれる魚で、川に生息するニジマスを海で養殖した魚です。

分類としては、以下の通りです。

  • 分類:サケ亜目、サケ科サケ属
  • 外国名:Salmon trout
  • 学名:Oncorhynchus mykiss (Walbaum)
  • 由来・語源:サーモン(降海型)とトラウト(陸封型)を掛け合わせたものという意味。
  • 生態:人工的に作り出したニジマスの品種。

トラウトサーモンである、ニジマス(虹鱒)は英名をレインボートラウトといい、その名のとおり成長すると魚体に虹のような帯が現れるサケ科サケ属の淡水魚です。

ニジマスは北米原産ですが、日本に移入され、現在盛んに養殖されている魚の一つです。

ニジマスは管理釣り場や渓流でも人気のターゲットで、私もよく釣りに行っています。

「トラウトサーモン」という呼び名の使われ方

実際にどんな時に「トラウトサーモン」という呼び名が使われているのかについてみていきましょう。

用途 実態 使われ方
市販の切り身・刺身 ニジマス(レインボートラウト)を海面養殖したもの。 脂が乗り、見た目や味がサーモンに近いため、トラウトサーモンとして販売される。
釣りのターゲット名 ニジマスやブラウントラウト、アメマスなどの総称。 管理釣り場や湖沼で狙える大型マス類を「トラウトサーモン」と呼ぶ。
輸入食材表記 海外産の養殖サーモン・マス類 ノルウェーなどから輸入される魚で、明確な種名は記載されていない。
「トラウトサーモン」とは、マス(トラウト)とサケ(サーモン)の中間的な特徴を持つ魚や商品名として用いられる呼称です。

厳密な魚の種類ではなく、流通・料理・釣りなどの場面で使われる総称・通称なのですね。

一言メモ

海面養殖で育てられたニジマスは、運動量が多く脂が乗りやすく、身がオレンジ色に変化します。

身がオレンジ色になったニジマスは、サーモンに近い味・見た目を持つようになるため、「トラウトサーモン」として販売されています。

寄生虫対策された管理環境で育てられているため、刺身や寿司でも安全に食べることができますよ。

トラウトとサーモンの違いは?

トラウト(鱒)とサーモン(鮭)の違いについてもおさえておきましょう。

両者はどちらもサケ科(Salmonidae)に属していますが、学術的にみると異なります。

トラウト(鱒) サーモン(鮭)
種類 ニジマス、ヤマメ、イワナなど。 サクラマス、アトランティックサーモン、キングサーモンなど。
生態 淡水魚が多い(川で一生を過ごす)。 回遊魚(川で生まれ、海へ)。
味わい あっさり、上品。 脂がのっている。

濃厚な味わい。

このような違いがあります。

また生息環境と釣り場の違いとして、以下のような点もあげられます。

  • トラウト:渓流・湖・管理釣り場。
  • サーモン:河口〜海、または一部の特定河川(遡上時)。

川で一生を過ごすことの多いトラウトと、回遊魚のサーモンでは体長、重さもかなり違いがあります。

トラウトは小型なためUL〜LクラスのロッドでOKですが、サーモンは大型なのでML〜MHのパワータックルが必要だということも頭にいれておきましょう。

 

トラウトサーモンが釣れる場所とは?

トラウトサーモンがどんな魚なのかご紹介しました。

ここからは、トラウトサーモンを狙うことのできる釣り場についてみていきましょう。

トラウトサーモンの釣り場

  • 管理釣り場
  • 湖・ダム湖

これらの場所でトラウトサーモンは釣ることができます。

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管理釣り場(エリアトラウト)

トラウトサーモンは、全国に点在する管理釣り場で狙うことができます

管理釣り場では、様々なトラウトサーモンが放流されていますよ。

レインボートラウト以外にも、スチールヘッドやドナルドソンニジマス(ニジマスの改良種)、ニジマスとサクラマスをかけ合わせた種などがいます。

管理釣り場では、人が集まりやすい日に放流イベントを開催していることがあります。

放流イベントが開催されやすい日

  • 週末
  • 正月・ゴールデンウィークなどの大型連休
  • 〇周年記念放流
  • 冬季の食べておいしい魚種としての強化放流

「トラウトサーモン放流」などと書かれている時は、大物・脂の乗った個体を狙うチャンスなので、管理釣り場の情報を入手しておくといいでしょう。

私は先日群馬県の管理釣り場へ行ってきました。

週末のイベント開催時だったこともあり、大型のトラウトサーモンが多数いて、ファイトを楽しむことができましたよ。

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湖・ダム湖

湖やダム湖でも、野生化して大きくなったサーモン類やトラウト(=トラウトサーモン)を狙うことができます

例としては、

  • 洞爺湖(北海道):ヒメマス、アメマス
  • 朱鞠内湖(北海道):アメマス
  • 中禅寺湖(栃木県):ホンマス、レイクトラウト、ニジマス
  • 芦ノ湖(神奈川県):ニジマス、ブラウントラウト、レインボートラウト

これらの場所では、50㎝を超える大物を狙うことができますよ。

またこれらの湖・ダム湖では、遊漁券が必要になるため、事前に用意しておくことも重要です。

ただし管理釣り場のトラウトサーモンと違い、寄生虫や水質のリスクがあるため、生食は控えるようにしましょう。

 

トラウトサーモンがよく釣れる時期と時間帯

トラウトサーモンを狙いたいシーズンや、時間帯についてもおさえておきましょう。

トラウトサーモンのハイシーズン

まずは、トラウトサーモンを狙いたい時期についてみていきましょう。

トラウトサーモン(養殖ニジマスとサーモン系統の交配種など)は、水温の影響を大きく受ける魚です。

トラウトサーモンは、水温が10〜16℃の範囲で活性が高まるため、釣果も上がります。

そのため秋から春にかけてが、ハイシーズンとなりますよ。

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春(3月〜5月)

春は、冬の低水温から徐々に回復する時期です。

この時期は10~16℃とトラウトサーモンの好む水温になるため、活性が高まりますよ。

また産卵を終えた魚が荒食いするタイミングと重なるため、釣果をあげやすくなります。

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秋(10月〜11月)

秋は、夏の暑さから水温が下がり始め、魚の動きが活発になる時期です。

特に紅葉シーズンになると冷え込んでくるため、釣果が伸びやすくなりますね。

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冬(12月〜2月)

冬は管理釣り場で、大型トラウトサーモンが放流されることも多い時期。

そのため数より、大型狙いの釣りが楽しめますよ。

水温は低いですが、活性の高い時間帯を狙うことで良型を釣ることができます。

しっかり防寒していくようにしましょう。

釣り人

夏場(7〜9月)は、トラウトサーモンが好む水温より高くなってしまうため、深場に潜り、活性が落ちてしまいます。

そのため夏場にトラウトサーモンを狙いたい場合は、標高の高い管理釣り場か、冷水が流れ込む湖・ダム湖に行くと良いでしょう。

「朝・夕マズメ」が狙い目

トラウトサーモンを狙う時間帯についてもみてきましょう。

トラウトサーモンは、ヤマメやイワナなどの渓流魚同様、警戒心が強い魚です。

太陽光や気温の変化、音などに敏感ですね。

そのため静かに狙うほか、活性が高い時間帯である朝・夕のマズメ刻を狙うことで、効率的に釣果を伸ばすことができるでしょう。

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朝マズメ(6:00〜9:00)

朝マズメは、水温が安定し、魚の活性も高まる時間。

ベイト(小魚や昆虫)が動き出すのもこの時間帯のため、餌はもちろん、ルアーやフライにも反応しやすいです。

朝イチで狙うことで、人も少ないのもメリットですね。

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夕マズメ(16:00〜日没)

夕方から日が落ちるまでの時間帯は、再び活性が上がる時間帯

大型トラウトが動き出すため、ラストチャンスとして期待大です。

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活性の落ちる日中(10:00〜15:00)

日中は、トラウトサーモンの活性が下がりがちな時間帯となります。

この時間帯では、ルアーのアクションやカラーを変えたり、ボトムを意識した攻め方が有効ですね。

トラウトがスレてきたときに対応できるよう、私はルアーの種類やカラー違いのものを数種類用意するようにしています。

注意

管理釣り場では、さほど心配はありませんが、湖やダム湖で行う場合には、暗くなると野生の熊などが出る場合があります。

野生動物の有無など周辺の情報を事前に収集しておき、十分注意しましょう。

水温と気象条件も要チェック

季節や時間帯だけでなく、気象条件もトラウトサーモン釣りでは重要なファクターとなりますよ。

狙い目

  • 前日からの気温変化が少ない日。
  • 曇りや小雨などのローライトコンディション。
  • 風が弱めで穏やかな日。

このような日は魚の警戒心も薄れているため、ルアーやエサに反応しやすくなります。

 

トラウトサーモンの釣り方とタックル

トラウトサーモンの釣り方についてここからはみていきましょう。

トラウトサーモン釣り方

  • ルアー
  • 餌釣り
  • フライ

これらの方法でトラウトサーモンは狙うことができますよ。

私が実際にトラウトサーモン狙いの管理釣り場でよく使っている、ルアーフィッシングのタックルは以下の通りです。

タックル

  • ロッド:5~7ft前後
  • リール:スピニング(1000~2000番台)
  • ライン:ナイロン2.5~4lb
  • ルアー:スプーン、小型のクランクベイト(2g程度)
  • スナップ:♯0~♯000サイズ

これらが管理釣り場での基本のタックルとなります。

管理釣り場の広さなどによって、ロッドの長さなども考慮するといいでしょう。

おすすめロッド

シマノ ロッド 23 ルアーマチック トラウト (トラウト推奨モデル) 

こちらはシマノのルアーマチック トラウトです。

釣り入門者向けロッドとして、幅広い世代に愛されているモデルで、トラウトにもってこいの一品。

私も持っていますが、1万円を切る価格帯なのにもかかわらず、使いやすいロッドです。

これから管理釣り場、渓流釣りをはじめたいという方におすすめのロッドですね。

おすすめリール

シマノ スピニングリール 23 セドナ 

こちらはシマノのスピニングリール、セドナです。

確かな性能が備わっているのに、リーズナブルで多くのアングラーから支持されてきたモデルです。

私も使っていますが、使い心地もよくコストパフォーマンスに優れた一品。

最近釣りを始めた友人も、こちらを購入して使っています。

おすすめライン

サンヨーナイロン アプロード GT-R トラウト スーパーリミテッド 100m

こちらはサンヨーのナイロンライン、アプロードGT-Rです。

トラウトフィッシングのために設計・開発された細くて強いラインです。

空中では人にはバイオレットに見え、水中では見切られない「カムフラージュカラーリーフシルバー」に見えるラインは、警戒心の強いトラウトに最適。

管理釣り場でよくこのラインを使っていますが、強度があるのに感度もいいですよ。

寒冷地仕様になっているので、冬場にも安心して使うことができるのも嬉しいですね。

おすすめクランクベイト

シマノ トラウトルアー クランクベイト カーディフ ふわとろディープ

こちらはシマノのクランクベイトです。

かわいい見た目とは裏腹に、ジョイントがごく僅かな流れの変化でもユラユラと動いて、まるでフライの様に妖艶に誘い続けるよう設計されており、ゆっくり巻くだけでよく釣れる一品。

このクランクベイトを使うときは、リールが止まるくらいゆっくりと巻くのがおすすめ。

私はこれでかなり釣果をあげることができました。

日差しから目を守るための偏光サングラス、フィッシンググローブなど、身に着ける装備もしっかりとしておきましょう。

 

トラウトサーモンって何?今更聞けない疑問にお答えします!:まとめ

今回はトラウトサーモンについてご紹介しました。

トラウトサーモンは、養殖されたニジマスや、人工的に掛け合わせた交雑種など様々なトラウトのことを指します。

50㎝を超えるような大型のトラウトサーモンは、管理釣り場などでは人気のターゲットの一つで、養殖されたものは安全かつ美味しいのも魅力です。

ご紹介した管理釣り場でのトラウトサーモンを狙う際のタックルを参考にして、釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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