一言で「河川」と言っても、流れの速さや大きさなど様々ですよね。
私も釣りを始めた頃は、どこからが本流で、どこからが渓流や源流になるのかわかりませんでした。
釣りをする時も、渓流や本流では色々な違いがあります。
それぞれの特徴に合わないやり方をしていると、正直なところなかなか釣果もあげられません。
川は繋がっているので、はっきりと区分することは難しいのですが、「本流」と「渓流」の特徴を知っておくと、それぞれに合ったやり方で釣りができるようになります。
「本流」と「渓流」それぞれの特徴を知って、釣りを楽しみましょう。
目次
渓流と本流の違いとは?
河川には様々な形態があります。
釣りをする際にも、河川の大きさやエリアによって、呼び方が変わってきます。
まずは河川の形態についてご紹介いたします。
渓流、本流ってどんなエリア?
河川での釣りをするエリアは、「渓流」、「本流」などと言いますよね。
実際私も釣りを始めるまでは、あまりよくわかっていませんでした。
そんな方に「渓流」や「本流」とは、どのエリアを指すのかをお教えいたします。
まずは辞書で、それぞれの意味を調べてみましょう。
本流
ほん‐りゅう〔‐リウ〕【本流】 の解説
1 二つ以上の河川が合流しているとき、最も根幹をなす流れ。主流。⇔支流。
2 中心をなす系統。主流。「保守―」
引用出典:goo辞書
渓流
けい‐りゅう〔‐リウ〕【渓流/×谿流】 の解説
谷川の流れ。谷川。
引用出典:goo辞書
辞書で調べてみると、このような意味があります。
また本流に関しては、日常生活では2つの意味で使われています。
- 川の主流である流れのこと。
- 釣り竿などの分類で使われる「本流用」という表現のこと。
この2つを具体的にみていきましょう。
川の主流である流れ
本流という言葉は、辞書の意味でも使われているように、本来の意味である川の主流である流れの意味のこと。
水量の多い方や川の距離の長い方を「本流」と呼びます。
また水量が少なく、川の距離の短い方を支流と呼びます。
この場合意味としては、渓流であり、本流でもあるということが成り立ちます。
基準も曖昧なところがあり、「水量と距離はどちらが優先か」が明確に規定されていないため、判断がつきにくい場合もあります。
釣り竿などの分類で使われる「本流用」という表現
釣具で使われる「本流用の竿」という表現のこと。
釣り具に書かれている「本流」とは、4~5m竿では届かないような大きな川幅を持った流れのことを指します。
これは中流域も含んでいます。
本流と渓流の違いは、
- 本流と支流のような、水量と距離で判断。
- 川幅の狭い場所と広い河原。
のようなエリアの違いで判断するのが一般的です。
河川法による分類
渓流、本流という表現だけでなく、河川法で規定されている表現もありますよね。
日常生活においては、こちらの表現で使うことが多いです。
水系
水系とは、水源から河口まで、水の繋がっている、川の本流、支流、派流などの集まりを総称したもののことです。
その名前は本流が〇〇川ならば、〇〇川水系と呼ばれます。
河川は上流部から小さな河川が合流し、この合流を繰り返しながら徐々に海へ向かうにしたがい、大きな河川となっていきます。
これら一群の河川を合わせた単位を「水系」と呼んでいます。
1965年に施行された河川法によって、国土保全上又は国民経済上特に重要な水系で政令で指定されたものを「一級水系」と呼んでいます。
引用出典:国土交通省HP 水管理・国土保全
河川の種類
河川は、河川法によって規定されています。
- 一級河川:国土の保全上または国民経済上特に重要な水系で国土交通大臣が指定した河川。
- 二級河川:一級河川以外の水系で公共の利害に重要な河川で、知事が指定したもの。
- 準用河川:1級、2級河川以外で、市町村長が指定した河川であり、1級、2級河川同様、河川法を準用。
- 普通河川:1級、2級、準用河川以外の河川。
河川はこのように、4種類に分けることができます。
また一級河川のまとまりを「一級水系」、二級河川のまとまりを「二級水系」と呼んでいます。
ポイント
同じ1本の河川でも、下流から区間により、一級河川、準用河川、普通河川と変わっていくことがあります。
二級河川は一級河川以外の水系なので、二級河川と一級河川は別の水系です。
本流と支流、渓流、源流の使い分け
国や都道府県による規定では、本流や渓流という分類はありません。
そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
最も上流に源流を持ち、海へ注ぐ河川を本流、本流に合流する河川を支流と使い分けされています。
具体的にみていきましょう。
本流
本流は、途中でいくつもの支流を合わせて、流れる量を多くし、川幅を広げて海へ注いでいきます。
さらに本流にも上流、中流、下流といった流域の名称を使う場合があります。
本流では川幅も広く、釣りをする際、どこに魚がいるのかわかりにくいのが特徴です。
しかしこの流域には、サクラマスやニジマスの大物、大イワナなどが生息しているので、これらをターゲットにして釣りを楽しむことができます。
先日も本流で、サクラマスの大物を釣って大喜びしていました。
支流
支流とは、本流(本川)に合流する河川のことです。
本流と合流する支流も、以下のように分類することができます。
- 右岸側に合流する支川は「右支川」。
- 左側に合流する支川を「左支川」。
- 本川に直接合流する支川を「一次支川」。
- 一次支川に合流する支川を「二次支川」。
渓流
一般に谷川の流れを渓流と呼びます。
本流に直接流入する沢などのことも、渓流と呼ぶ場合があります。
源流の下流に続く流域で、落ち込みと淵が交互に現れるのが特徴です。
林道が渓流に沿ってある所が多いため、源流に比べると危険は少なくなりますよ。
源流
河川の始まりの流域の、河川の最上流部のことを一般的に源流と言います。
河川は岩や斜面から染み出す湧水が、次第に幅を広げながら斜面を下り、はっきりとした流れる地形を作り出しています。
滝と淵が連続していることが特徴です。
また尾根に到達する場所である、最上流は源頭と呼ばれています。
注意
源流は、ザイル等の登山技術や、流れに逆らって泳いで行く必要があります。
危険を伴いますので、初心者は一人で行くのはやめましょう。
本流と支流、渓流、源流は、このような使い分けをされています。
渓流と本流に生息する魚の違い
渓流と本流では、生息する魚も違ってきます。
それぞれの流域に生息している魚や動物、昆虫についてみていきましょう。
渓流域
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渓流域では、川の流れが速く、水温が低いのが特徴です。
また渓流では川底も大きな砂利や岩で構成されているため、水生の大型植物は少なく、岩の表面に多数の珪藻が付着しています。
滑りやすいので、転ばないように注意しましょう。
ターゲットになる魚
- イワナ、ヤマメ、アマゴ、ニジマスなどの渓流魚。
渓流釣り解禁前の2月末から、解禁後の4月頃まで放流は行われています。
また渓流には、他にも以下のような生き物が生息しています。
渓流に生息する生き物
- カワネズミなどのほ乳類。
- ヤマセミやカワガラスなどの鳥類。
- カワゲラやカゲロウなど水生昆虫である昆虫類。
山あいの渓流では、場所によっては熊が出る場合があります。
私も渓流に向かう途中に、熊を見かけたことがあります。
熊が近くにいる場合は、違うポイントに変えるなど近寄らないことが大切です。
また渓流釣りの際は、熊よけの鈴をつけておくのがおすすめですよ。
おすすめの熊よけの鈴
チャムス ベアベル
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チャムスの熊よけの鈴は、マジックテープで留めることができるので、どこにでもつけることができて便利です。
カラー展開も豊富なので、自分の好きな色を選ぶことができますよ。
音も良い音色なのが嬉しいですね。
本流域(中流~下流域)
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本流域は渓流域に比べて水温が高く、エサとなる水生昆虫もたくさん生息しています。
そのためその地にずっと居着いている魚は歳月を増すごとに成長し、大きいものでは40cmほどになります。
また遡上系の魚は、海や湖などで成長するため、50cmを超える大型もいます。
遡上系の魚は、時期になると川へと遡上します。
中流域
河原が広く、水流は遅いものの川底は小石が露出している。
河原にはヤナギのような樹木を含む特有の植物群が発達し、川底には珪藻が付着しています。
ターゲットになる魚
- アユ、オイカワ、ハヤなど。
- イワナやニジマスなどの大物。
これらの放流魚がメインになります。
このエリアでは、川幅が広いので魚との距離を十分にあけることができ、警戒されにくくなります。
中流域に生息する動物
- カワセミなどの鳥類。
- カワゲラ、カゲロウなどの水生昆虫が多数生息する。
中流域では、これらの生き物が生息しています。
下流域
下流域では、流れは遅くなり、川幅が広く、水深も深くなります。
また川底は砂泥質で、川沿いにはヨシやマコモなどの水生植物が生えています。
ターゲットになる魚
- フナやコイ。
- 河口ではボラなど汽水性の魚。
下流域に生息する動物
- 水辺にアオサギやコサギなど、ヨシ原には小鳥、渡り鳥であるカモやシギなどが立ち寄る場。
- 泥質の川底にはユスリカなどの昆虫が生息し、魚の餌となる。
下流域では、これらの生き物も生息しています。
ここまでは河川の分類や、渓流と本流で生息する魚についてご紹介しました。
渓流と本流では、釣り方にも違いがあります。
そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
ここからは、それぞれの釣り方についてみていきましょう。
渓流釣り
渓流釣りというと、少し敷居の高い釣りのイメージがありますが、釣り方もいろいろあり、手軽に始めることができる釣り方もあります。
そんな渓流での釣り方について、ご紹介いたします。
渓流では
- ルアーフィッシング
- 餌釣り
- フライフィッシング
- テンカラ釣り
などの釣り方があります。
どんな釣りなのかをみていきましょう。
ルアーフィッシング
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渓流ルアーフィッシングとは、山あいの渓流で、美しい渓流魚(トラウト)をルアーで狙う釣りのことです。
餌の代わりにルアーを使うため、虫が苦手な方も手軽に始めることができます。
渓流でのルアーフィッシングのタックル(釣り道具一式)
- 4~6フィートの渓流用スピニングロッド
- 1000~2000番の小型スピニングリール
- ライン(ナイロンなら4lb、PEラインなら0.6~0.8号)
- スナップ
- ルアー(スピナー、ミノー、スプーン)
これらの道具を使用します。
渓流でのルアーフィッシングでは、4~6フィートの渓流用スピニングロッドがおすすめです。
渓流でのルアーフィッシングも、他のエリアでの釣りと同じように、狙ったところにルアーを通し、アクションさせて魚を誘っていきます。
渓流は流れが速いため、ルアーを投げる方向によって、操作方法が変わります。
私は流速に応じて、ルアーがバランス良く泳ぐのを意識して、操作するようにしています。
またルアーを変えることで、狙えるスポットや、釣れる魚が変わってきます。
ルアーは数種類用意しておきましょう。
おすすめの渓流ロッド
メジャークラフト トラウトロッド ファインテール グラスモデル
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メジャークラフトのロッドは、素材にUDグラスマテリアルを使用しています。
グラスロッドというとダル感がある印象ですが、こちらのロッドは芯がありしゃきっとしています。
魚が掛かるとグラス特有の粘りの曲がりが出るので、上手に魚をいなすことができますよ。
またメジャークラフトのロッドは、グリップがコルクで軽く、グリップエンドも短いのが特徴です。
比較的リーズナブルな価格なのも、手に取りやすくておすすめです。
パキッとしたカーボンロッドの感覚に飽きた方も使ってみて欲しい一品です。
おすすめリール
シマノ スピニングリール 22 ステラ
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シマノのスピニングリールステラは、ラインを巻いたときの密巻きが美しいのが特徴の一品です。
魚が掛かったときにも、滑らかにラインを巻き取ることができますよ。
またハイギアモデルのため、速い流れの中でも、余裕を持ってルアーを操作できます。
餌釣り
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渓流での餌釣りは、ミャク釣り*と呼ばれる方法が主流です。
*ミャク釣りとは、ウキの代わりに目印を付け、仕掛けを川の流れに漂わせて釣る方法です。
針の先には、イクラや川虫などの餌をつけておきます。
餌釣りの道具
- 5.3~7.1mほどの短めの渓流竿(のべ竿)
- 糸(天上糸、水中糸、ハリス、目印)
- オモリ
- 針
- 餌
これらの道具を使用します。
渓流釣りでは、渓流向けに販売されている短めの「渓流竿」を使用します。
渓流での仕掛けは、延べ竿に天上糸、水中糸、、目印、オモリ、針、餌をつけるだけなのでシンプルですよ。
また生きた餌は匂いがあるので、自然と渓流魚を寄せ付けてくれます。
ミャク釣りは、初心者でも狙ったところに餌を落としやすく、初心者や子供でも釣果をあげやすくおすすめです。
おすすめ渓流竿
シマノ 渓流竿 天平(てんぴょう) ZA
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シマノの天平は、軽くて丈夫なので、コストパフォーマンスの良い竿です。
また感度が良いので、細かなアタリもわかりやすいですよ。
フライフィッシング
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フライフィッシングとは、西洋で古くから行われてきた虫に模した毛針で釣りをする方法です。
渓流では、羽虫などを補食する渓流漁がいるポイントへ、水面に浮く毛針(ドライフライ)を流して釣りをします。
渓流でのフライフィッシングの道具
- フライロッド(7フィート6インチ~8フィート)2~3番
- フライリール
- フライライン 2~3番(DT、WFどちらでも可)
- テーパードリーダー 5~7X
- ティペット (テーパードリーダーと同じ太さまたは一段階細いもの)
- 各種ドライフライ
これらの道具を使用します。
渓流フライフィッシングの特徴
- 魚が捕食しているものに、近いフライを選んで釣る。(マッチザハッチ)
- ラインの重さとロッドのしなりを利用して、遠くのポイントにフライを投げる。
ポイント
フライフィッシングの醍醐味ともいえるのが、実際に渓流漁が捕食している虫を判断して、その虫に似ているフライを選ぶことです。
季節や水温、エリアによって渓流魚が捕食している虫は異なってくるので、現地で飛んでいる虫をよく見たり、川底の石をひっくり返してみることが重要です。
またフライフィッシングのキャスティングには、様々なテクニックがあります。
ラインを狙い通りに操るためには、練習が必要です。
フライフィッシングは、スポーツのように、練習するほど上達するのが面白いところです。
またフライは釣具店などで購入できますが、自作するのもおすすめです。
フライを巻くことをフライタイイングと呼ぶのですが、自分で巻いて作ったフライでの釣りは、格別なものとなりますよ。
テンカラ釣り
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テンカラ釣りとは、日本で古くから行われてきた毛針で釣りをする方法です。
元々が山間部の漁師が行ってきた釣りのため、効率的かつ攻撃的な釣り方をします。
渓流でのテンカラ釣りの道具
- テンカラ竿(のべ竿) 3.3~3.6m
- テンカラ用レベルライン 3~4.0号
- ハリス 0.8~1.0号(1m弱)
- 毛鉤12~16号
テンカラ釣りでは、これらの道具を使用します。
竿の穂先から毛鉤までは、竿と同じ~竿+1mくらいの長さが使いやすくおすすめですよ。
渓流テンカラ釣りの特徴
- 毛針は一般的に1種類のみを使用し、フライフィッシングのように頻繁に交換はしない。
- 食い気のある魚だけをターゲットにしているので、反応がある、なしの見切りが早い。
- 疑似餌となる毛針を使うが、フライフィッシングと違い、テンカラ釣りではリールをしないのも大きな特徴ですね。
餌釣りとルアー釣り、どちらの要素も味わうことができる釣りだと私は感じています。
次々にポイントを変えていくので、スピード感のある釣りでもあります。
本流釣り
次に本流での釣り方についてみていきましょう。
本流では、渓流での釣り方と同様、
- ルアーフィッシング
- 餌釣り
- フライフィッシング
- テンカラ釣り
などの釣りの他に、アユ友釣りがあります。
本流では川幅が広く、狙う魚も大きいので、竿やロッドは長くなります。
ルアーフィッシング
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渓流での釣りと違い、本流では川幅が広いため、ルアーを遠くまで飛ばす必要があります。
また本流では大物とのファイトをする可能性もあるので、ML(ミディアムライト)ほどの硬めのロッドがおすすめです。
本流ルアーフィッシングの道具
- 中流域では約7フィート~、下流域 では約8フィート~のロッド
- スピニングリール(2000番〜3000番)
- ライン(ナイロン6lb~8lb、PEを使う場合は0.6~0.8号、リーダーは8~12lb)
- ルアー(ミノー、スプーン)
これらが本流でのルアーフィッシングの道具となります。
おすすめ本流ロッド
ダイワ ネイティブトラウトロッド シルバークリーク ストリームトゥイッチャー
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このロッドは、ミノーを中心としたルアー操作がしやすいよう設計されたモデルです。
本流や湖の立ち込みでの釣りに最適で、大物のヤマメやサツキマスにも対応できます。
しなやかに曲がるのに、芯がしっかりとしていて、ダルさは一切感じさせない一品です。
餌釣り
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本流での餌釣りについてみていきましょう。
本流餌釣りの道具
- 本流竿(8m前後)
- 糸(天上糸、水中糸、ハリス、目印)
- オモリ(ゴム張りガン玉)
- 針(本流用)
- 餌
これらが本流での餌釣りの道具になります。
渓流に比べ、竿が長いのが大きな違いになります。
天上糸は0.5~1.2号のフロロカーボンラインかナイロンラインがおすすめです。
竿の調子が硬ければ、伸びが出るようナイロンライン。
それ以外の調子ならフロロカーボンラインを選択するといいですよ。
水中糸は天上糸より細いもの(フロロカーボンライン0.15~1号)を選択します。
おすすめ本流竿
シマノ 19 ボーダレスGL Rモデル ガイドレス仕様 R810
ボーダレスGLは、ジャンルを超えて使うことのできる汎用ロッドです。
このロッドは、硬調・硬硬調と同じくらいの硬さなので、本流域を中心に河口や海でも使えて便利です。
また海釣りでは、チヌなどの中型魚も狙うことができます。
フライフィッシング
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本流でのフライフィッシングについてみていきましょう。
本流でのフライフィッシングは、渓流と違い「ウェットフライ」を使用します。
本流フライフィッシングの道具
- シングルハンドロッド(5番以上)、スイッチロッド(12フィート以上)、ツーハンドロッド(10~11フィート)
- フライリール
- フライライン
- セカンドティップ
- シンクティップ
- リーダー
- ティペット
- フライ(ドロッパーとリードフライ)
これらの道具を使用します。
渓流でのドライフライでの釣りと違い、本流でのウェットフライフィッシングでは、フライを沈める必要があります。
そのためフローティングラインの先端に、重いライン(シンクティップ)を結びつけます。
シンクティップには、何種類かの重さがあるので、これを変えることで色々な状況に対処できますよ。
またリーダーは2X9フィート、ティペットは3X〜4Xくらいがよいでしょう。
ウェットフライフィッシングの特徴
本流でのウェットフライフィッシングでは、2本のフライを使うのが特徴です。
- ドロッパー(枝ハリスに結んだフライ)
- リード(先端のフライ)
ドロッパーには大きく、重めの目立つフライを結び、リードには小さく軽めのフライを結びます。
本流ではウェットフライを使用するため、キャストの仕方なども変わってきます。
今では違いも楽しんで釣りをしています。
テンカラ釣り
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本流でのテンカラ釣りについてみていきましょう。
本流テンカラ釣りの道具
- 本流テンカラ竿 4.4m程度
- ライン 3~4.0号
- ハリス 0.8号
- 毛針
本流でのテンカラ釣りは、竿の長さが長くなります。
川幅の広い本流域では、ラインも長く、遠くのポイントへ毛針を飛ばす必要があり、あまり太すぎると、毛針が飛ばなくなってしまうので注意しましょう。
ラインの長さは、竿とラインの角度を保ちやすくするため、竿と同程度の長さにするのがおすすめです。
ポイント
これは渓流でも、本流でも同じですが、テンカラ釣りをする際は、竿とラインの角度を90度になるようにします。
ラインと竿が同じくらいの長さにすると、この角度を保ちやすいですよ。
渓流と本流での身につける装備の違い
渓流と本流では、釣りの装備も異なってきます。
そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
渓流釣りと本流釣りの装備についてみていきましょう。
渓流釣りの装備
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渓流釣りは、川の中に入って釣りをしたり、川沿いを上っていきます。
しっかりとしたものを装備をすることで、ぐっと釣りがしやすくなりますよ。
渓流釣りの身につける装備
- ウェーダー(防水服)
- ウェーディングシューズ(滑りにくい靴)
- ベルト(ウェーディングベルト)
- フィッシングベスト
- レインウェア
- 偏向サングラス
- フィッシンググローブ
- 帽子
- 防水時計
- タモ
- ハサミ
- ラインカッター
これらが渓流釣りの際に身につけておきたい装備です。
レインウェアを着用することで、急な天候の変化にも対応することができますし、ウェーダーの中に水が入りにくくなります。
また渓流釣りでは、熊に遭遇したり、虫に刺されたり、岩場で怪我をする恐れがあります。
薬や熊よけの鈴などの用意として、以下の物も用意しておくと良いでしょう。
その他の装備
- 救急セット(薬や虫除け)
- 熊よけの鈴
- 緊急時のためのホイッスル
- クーラーボックスor保冷バッグ
- ご飯、飲み物
- タオル
- ゴミ袋
おすすめのウェーダー
ダイワ フィッシングウェーダー パワーウェーダー
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ダイワのパワーウェーダーは、本体生地に耐久性の高いリップストップナイロンが使用されているため、擦れに強いのが特徴です。
フィット感もよいので、機動性も抜群の一品。
靴底はフェルト地になっているので、滑りやすい渓流の岩場も歩きやすいですよ。
おすすめレインジャケット
モンベル レインハイカージャケット
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モンベルのレインジャケットは、防水性も高く、生地もしなやかで、着心地が良いです。
また汗などの水蒸気は外へ逃げやすい生地なので、ジャケットの内側が蒸れにくいのが嬉しい一品です。
本流釣りの身につける装備
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次に本流釣りの装備についてみていきましょう。
基本的な装備は、渓流とあまり変わりません。
本流釣りの身につける装備
- ウェットタイツ(鮎タイツ)
- インナー(寒いとき)
- ウェーディングシューズ(滑りにくい靴)
- ベルト(ウェーディングベルト)
- フィッシングベスト
- レインウェア
- 偏向サングラス
- フィッシンググローブ
- 帽子
- 防水時計
- タモ
- ハサミ
- ラインカッター
大きな違いは、ウェットタイツのようなスリムな防水服を着用することです。
本流での釣りは、立ち込みや川の渡渉の際に、水流の抵抗が大きいため、安全を考慮してスリムなウェットタイツがおすすめです。
ベストの丈は短めのものにすると、ポケットの内部が濡れにくくなりますよ。
またタモは、渓流で使う物よりも大きい物を使用しましょう。
大きめのタモを使うことで、大物の取り逃がしを防ぐことができます。
おすすめのウェットタイツ
シマノ リミテッドプロタイツ2.5 ブラックゴールド
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シマノのリミテッドプロは、フィット感がよく、どんな動きもスムーズにすることができます。
また擦れやすい部分には、ガードが付いているため、丈夫ですよ。
友人によると、フィットしているのに、脱ぎ履きも容易なのもおすすめの点だと言っていました。
本流でも、怪我などをする場合に備え、以下のようなものを用意しておきましょう。
その他の装備
- 救急セット(薬や虫除け)
- クーラーボックスor保冷バッグ
- ご飯、飲み物
- タオル
- ゴミ袋
これらが本流で身につけておきたい装備です。
身につける装備は、渓流も本流もさほど違いがありませんが、そのエリアにあった装備を着用することで、安全に行うこともできますし、釣果も上がりやすくなります。
その場に合った装備を着用しましょう。
渓流と本流での釣りの違いって何?それぞれの特徴を知ろう!:まとめ
今回は渓流と本流の違いについてご紹介しました。
渓流と本流では川幅が違うため、釣り方にも違いあります。
それぞれのエリアにあった釣り道具や装備をすることで、釣果もあがりやすくなりますし、安全に釣りをすることができます。
渓流と本流の違いを知って、もっと釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。