このような疑問にお答えいたします。
渓流釣りは、釣りの中でもちょっと敷居が高いイメージがありますよね。
私も友人に誘われて始めるまでは、わからないことばかりで、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
しかし渓流釣りを始めてみたところ、すっかりその魅力にとりつかれています。
今回はそんな渓流釣りの魅力と釣り方、注意することについてご紹介いたします。
ちょっと敷居の高い渓流でのルアー釣りですが、やり方がわかれば、はまってしまうこと間違いなしです。
渓流でのルアー釣りのやり方を知って、渓流釣りを満喫しましょう。
目次
渓流でのルアー釣りの魅力
ルアーでの釣りといっても、色々な種類がありますよね。
その中でも「ちょっと敷居が高いな。」と感じてしまうのが渓流釣りです。
渓流釣りが難しそうと感じてしまう理由としては、
- 他の釣りに比べ、必要な装備が多い。
- 渓流釣りの知識が必要。
- 釣りのテクニックが必要。
のようなことが挙げられます。
そんな渓流でのルアー釣りですが、実は一度経験するとはまってしまう方が多いです。
私も友人に誘われて行ってみて、その魅力にとりつかれてしまった一人です。
と疑問に思う方にむけて、渓流でのルアー釣りの魅力についてご紹介いたします。
渓流釣りの魅力は、
- 大自然の美しさを満喫できる。
- 探検している気分が味わえる。
- 渓流にいる魚が美しい。
- 釣りのテクニックが要求される。
のような点です。
これらの魅力について、具体的にみていきましょう。
大自然の美しさを満喫できる。
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渓流釣りの魅力として、大自然の中で釣りをするということが挙げられます。
周辺には木々が生い茂り、流れる川とのコントラストが美しいです。
鳥のさえずりや、虫の音、揺れる木々の音、せせらぎの音どれも「1分のf」*になっていて、私達を癒やしてくれます。
*1分のfとは、自然界の音や動き、匂いなどのこと。
たとえ釣りをしなくても、渓流にいると癒やされるのは、このためなんですね。
探検している気分が味わえる
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渓流釣りは、川を遡りながら行うため、岩のごつごつした場所を歩いたり、山を登ることもあります。
足場が悪い場所もあるので、注意は必要ですが、近くで自然を感じることができ、非日常を満喫できますよ。
渓流にいる魚が美しい
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渓流に生息している魚は、地域によって違いはありますが、イワナ、ヤマメ、アマゴなどです。
これら渓流魚は、銀色のからだに美しいパーマーク(模様)、かわいい顔立ちをしています。
近年ではとれた魚をSNSにあげる方も多いですが、「映える魚」ばかりです。
もちろん渓流魚は美味しさも抜群なので、現地で焼いて食べるのもおすすめですよ。
寄生虫がいる可能性があるため、生食は控えましょう。
釣りのテクニックが要求される
これは「渓流釣りの敷居が高い。」と感じてしまう点でもあるのですが、渓流でのルアー釣りはテクニックも要求されます。
渓流魚は警戒心が高いため、不用意に近づいてしまえば、あっという間に逃げてしまうのです。
そのため、場所を見極めて、狙いを済ますことが重要になります。
ここが難しいのですが、逆を言えば、その分渓流釣りは人口の少ない釣りですし、やりがいがありますよ。
試行錯誤して、釣る楽しみがたっぷり詰まったのが、「渓流釣り」というわけです。
ポイント 渓流魚は警戒心が強いため、同じ場所で粘るのはNGです。 釣れない場合は、場所を移動しましょう。
このように渓流釣りは魅力がいっぱいです。
ここからは渓流で、ルアー釣りをする際の装備についてご紹介いたします。
渓流ルアー、基本のタックルとは?
渓流でのルアー釣りは魅力がいっぱい、ということをここまでお伝えしてきました。
このような疑問を持つ方に、渓流釣りの装備について、お教えいたします。
まずはタックル*など、釣りに必要な道具からみていきましょう。
*タックルとはロッドやリール、ラインや仕掛けなど、魚を釣るための道具一式のことです。
魚を釣るための道具一式
- 遊漁券
- ランディングネット(タモ)とマグネットリリーサー
- 釣った魚を入れるビク(クリール)
- 針を外すフォーセップ
- タックル(ルアーの装備一式)
これらの道具が必要になります。
具体的にどのような道具なのかみていきましょう。
遊漁券
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遊漁券は河川で、対象となる魚を釣る際に必要になる許可証のことです。
河川ごと、または河川のエリアごとにその土地の漁協が管理、販売しています。
これがないと、渓流釣りをすることができないため、必ず用意しましょう。
近くの釣具店やコンビニでも購入することができます。
遊漁券は、以下のように様々な種類があります。
- 対象の魚ごとに設けられていることが多い。
- 一日のみ有効の「日券」と一シーズン有効の「年券」がある。
遊漁券の値段は、地域や釣る魚によって異なりますが、
- 日券 500〜3,000円
- 年券 2,000〜15,000円
で購入することが出来ます。
注意 遊漁券がない状態で釣りをした場合、河川を見回る漁協監視員から「現場売り券」を購入する必要があります。 また現場売り券も購入しない場合は、罰則の対象になる可能性がありますので、遊漁券は必ず事前に用意しましょう。
ランディングネット(タモ)とマグネットリリーサー
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ランディングネットは、釣れた魚を入れるためのネットのことです。
「タモ」、「玉網」とも呼ばれています。
足場が悪いところでは、ネットがないと魚の取り込みが困難なこともあるため、用意しましょう。
またランディングネットを使う際に、欠かせないのがマグネットリリーサーです。
ランディングネット向けのマグネットリリーサーをバッグなどにつけ、ランディングネットをつるしておけば、便利です。
釣った魚を入れるビク(クリール)
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ビクは釣れた魚を入れておくものです。
別名クリールとも呼ばれています。
腰に着けておくことができるので、邪魔にもなりません。
釣った魚を持って帰る方は、ビクがあると便利ですよ。
針を外すフォーセップ
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フォーセップは、釣った魚から針を外すときに便利な装備です。
魚が針を丸呑みにしてしまった際に、手で無理矢理外そうとするとダメージを与えてしまいます。
魚をリリースする際は、ダメージを与えると弱ってしまいますので、魚のためにフォーセップは必須アイテムとなります。
タックル
タックルは、以下のようなものが必要です。
- ロッド
- リール
- ライン・リーダー
- ハサミ
- スナップ
- ルアー
こちらも具体的にみていきましょう。
ロッド
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渓流釣りでは、短めの4ft~6ft(フィート)の渓流用スピニングロッドが良いでしょう。
短めのロッドを使う理由は、狭い場所や、岩陰からキャストすることもあるためです。
渓流用に開発されたベイトロッドを使う、渓流ベイトフィネスも人気です。
リール
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スピニングロッドには、スピニングリールを使います。
軽量な1000~2000番の小型スピニングリールが一般的です。
ハイギアタイプは、糸フケを素早く巻き取ることができますし、軽量なリールを選ぶことで、ロッドの操作性があがりますよ。
渓流ベイトフィネスのリールは、渓流対応の小型ベイトリールを選びましょう。
ライン
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渓流ルアーをする際、ラインにも種類があります。
- ナイロンライン
- PEライン
初心者はしなやかでライントラブルが少なく、扱いやすいナイロンがおすすめです。
強度は、岩などに擦れることも考慮して4lbを基準に選びましょう。
PEラインを使用する場合は、0.6~0.8号を使用します。
ナイロンラインよりもPEラインの方が強度、ルアーの操作性が高いため、こちらもおすすめです。
ポイント 細いラインを使うと、感度が良くなり、小さな当たりも感じることができますが、切れやすいです。 太いラインは強度が高いですが、当たりがわかりにくくなります。
どちらが使いやすいかは、人によって違うので、自身にあったものを選びましょう。
ハサミ
釣りの仕掛けを作る際に、余分なラインを切るために小さめのハサミがあると良いですよ。
釣り用のハサミは錆びにくいので、専用のモノがおすすめです。
スナップ
スナップとは、リールから伸ばしたラインの先に結び付ける、金属製の釣具のことです。
スナップはなくても大丈夫ですが、ルアーの交換が簡単になるので、つけておくのがおすすめです。
ルアー
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スピナー、ミノー、スプーンの3タイプを用意すると良いでしょう。
渓流で使うルアーは、主に全長5cm前後、重さ5gまでの小型ルアーを使用します。
これらが渓流釣りのタックルです。
しかし渓流釣りの装備は、タックルだけ揃えておしまいではありません。
ここからは身につける装備やその他の装備についてご紹介いたします。
渓流での身につける装備とその他の装備とは?
渓流釣りでのタックルについてご紹介しました。
そのように思う方もいらっしゃると思います。
山あいの渓流では、川の中を通ったり、道も険しいため、身につける装備や、その他の装備をしっかり揃えておかないと危険です。
ここからは渓流釣りで身につける装備や、その他の装備についてお伝えしていきます。
身につける装備
渓流釣りでは、タックルよりも重要視したいのが身につける装備です。
後回しにしがちな装備なのですが、これをしっかりすることで、安全性や便利さが全く違ったものになってきますよ。
- ウェーダー(防水服)
- ウェーディングシューズ(滑りにくい靴)
- ベルト(ウェーディングベルト)
- フィッシングベスト
- レインウェア
- 偏向サングラス
- フィッシンググローブ
- 帽子
- 防水時計
これらはどのような装備なのか、具体的にみていきましょう。
ウェーダー(防水服)
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ウェーダーは、胸元から足元まですっぽりと覆う、防水服です。
渓流では夏でも水が冷たいことも多いため、必須アイテムです。
ウェーダーは、足元がブーツになっているものと、ストッキングタイプがあります。
ストッキングタイプは、ウェーディングシューズ(滑りにくい靴)が必要になります。
ウェーダーやウェーディングシューズの靴底は、「フェルト」が滑りにくくおすすめです。
ベルト(ウェーディングベルト)
水中では危険もあるため、両手を開けておくことがベストです。
そのため必要な装備が流されないように、ウェーディングベルトに竿や網などを引っかけて置くと便利です。
フィッシングベスト
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釣りスタイルといえば、このフィッシングベストを着用しているイメージを持つ方も多いと思いますが、フィッシングベストも着用するのがベターです。
川の中は滑りやすいので、ウェーダーの中に水が入って流されるということもあります。
その際にフローティングタイプのフィッシングベストを着用していれば、水に浮くので安心ですよ。
フィッシングベストはポケットに色々収納できるので、便利です。
レインウェア
雨が降っていなくても、渓流釣りではレインウェアの着用がおすすめです。
ウェーダーの中に水が入らなくなり、体温を維持できますし、虫に刺される可能性が減ります。
偏向サングラス
偏向サングラスを使うと、水中が見やすくなります。
歩きやすさや安全面でも違いがでてくるため、着用しましょう。
フィッシンググローブ
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フィッシンググローブは、渓流で移動する際に着けていると安心です。
山あいに生えている草や葉は、触るだけでかぶれたり、虫がいることがあるため、素手で触るのは危険です。
また岩で手を切ったりすることもあるので、グローブは手を守るためにも必要な装備です。
帽子
野外で行う釣りは、直射日光にさらされます。
日よけのためにも帽子は必要ですし、転んだ際にも帽子がある方が怪我がしにくくなります。
防水時計
渓流釣りに限りませんが、釣りをする時間は大体決めている方が多いと思います。
予定通りに進んでいるかの確認には、防水時計が使いやすく便利です。
携帯電話は出すのが大変ですし、水没の恐れがあるので、防水時計がベターです。
これらが渓流釣りの際に、身につける装備です。
次にその他必要な装備についてみていきましょう。
その他必要な装備
山あいの渓流では、思わぬ事故なども起こる可能性があります。
以下のような装備を用意しておきましょう。
- 救急セット(薬や虫除け)
- 熊よけの鈴
- 緊急時のためのホイッスル
- クーラーボックスor保冷バッグ
- ご飯、飲み物
- タオル
- ゴミ袋
救急セット(薬や虫除け)
渓流では転んで怪我をしたり、虫に刺される可能性があります。
虫が寄ってこないように、虫除けがあると便利です。
また薬や怪我の処置ができるよう、用意しておきましょう。
熊よけの鈴
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渓流は山あいにあるため、熊に遭遇する可能性があります。
熊よけの鈴があると、熊が近寄ってこないため、必ずつけるようにしましょう。
緊急時のためのホイッスル
渓流釣りをする場所は足場が険しいところもあるので、大けがをする可能性もあります。
近くに人がいたり、携帯で助けを呼べる場合もあります。
しかし人がいない、電波も圏外の時は、ホイッスルなど助けを呼べるアイテムを持っておく方が安全です。
クーラーボックスor保冷バッグ
釣った魚を持ち帰る場合に必要です。
魚を入れるジップロックのようなジッパー付き保存袋と、ビニール袋や冷やすための氷も必須です。
ご飯、飲み物
渓流釣りをする際のお昼ご飯や、飲み物。
釣った魚を焼く場合は、キャンプ用の小型バーナーなどがあると便利です。
タオル
渓流釣りでは濡れることが大前提なので、タオルは何枚か用意しましょう。
ゴミ袋
渓流釣りをする際に出たゴミを持ち帰るための、ゴミ袋。
自然を壊さないために、ゴミはきちんと持ち帰りましょう。
渓流釣りを安全に行うために、このような装備が必要になります。
次に渓流でルアー釣りをする際の下調べと、注意点についてご紹介いたします。
渓流でのルアーフィッシングの事前準備と注意点
渓流でのルアーフィッシングの装備に、何が必要かをお伝えしてきました。
そんな方もいらっしゃると思います。
ここからは、渓流でのルアーフィッシングの事前の下調べや準備と、注意することについてご紹介いたします。
渓流釣りに行く前にすること
渓流でルアーフィッシングを楽しむ前には、装備以外にも色々準備をすることがあります。
- 釣りを行う川(渓流)を決める。
- 釣りに行く日を決め、その日の天気を調べる。
- 行く渓流(釣り場)の情報収集をする。
- 家族や友人に行き先を伝えておく。
釣りを行う川(渓流)を決めることはもちろん、釣りに行く日が決定したら、3日前くらいから当日までの天気を調べ、雨が降っていないかを確認しておきましょう。
3日前から当日までの間に、雨が降っていれば、川が増水している場合もあります。
天候が悪い場合は、予定をキャンセルするなどの決断も重要です。
また渓流の釣り場の情報収集もしておきましょう。
調べるポイントは、入渓地点を決め、脱渓ポイントまでの距離と堰堤の数です。
また駐車場の有無も確認しておきましょう。
Googleマップなどでも確認は出来ますが、一度行ってみて、現場を確認するのがおすすめですよ。
私は釣りに行く前は、必ず家族に行き先を伝えています。
万が一トラブルで帰れなくなった場合、助けを呼んでくれる可能性があります。
命を守るために、誰かに行き先を伝えておきましょう。
渓流でのルール
渓流釣りでは、他の場所での釣りよりも、ルールがたくさんあります。
具体的にみていきましょう。
渓流でのルール
- 禁漁期間や禁漁区間がある。
- 持ち帰り禁止や使用禁止の仕掛けがある。
- 下流から上流へ釣りあがるため、先行者優先
- ゴミは持ち帰る。
漁協によってルールの詳細は異なりますので、釣りに行く際は必ず漁協のホームページなどでチェックしておきましょう。
禁漁期間
渓流釣りは、全国でだいたい3~9月がシーズンです。
各漁協の定めた禁漁期間10月~2月は渓流魚の産卵シーズンです。
禁漁期間の釣りは絶対にやめましょう。
持ち帰り禁止と使用禁止の仕掛け
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C&R(釣った魚の持ち帰り禁止)区間が設定されている場合は、バーブレス・シングルフックの使用がルールのところが多いです。
バーブレスは元々かえしがないタイプで、カエシがある場合はフォーセップを使って自分で潰せばOKです。(バーブとはハリにあるカエシのこと。)
シングルフックはイカリ型でない1本バリのことです。
またルアーの前後にシングルフックが付いているものは、問題なしです。
持ち帰り禁止の場所では、これ以外のルールを適用している場所もあります。
下流から上流へ釣り上がるため、先行者優先
渓流魚は上流に向かって泳ぐ魚なので、上流から下流へ移動することで、人の気配に気付き、魚の警戒心が増してしまいます。
自分だけでなく、周りの方も釣りにくくなってしまうため、渓流での釣りは、下流から上流へ釣り上がりましょう。
自分勝手な行動をせず、ルールやマナーを守り、他の人も楽しめる環境を意識して行いましょう。
渓流釣りで気をつけたいこと
渓流釣りでは、転倒することにより、ウェーダーに水が入って浮くことが出来なくなってしまったり、岩場で転んで大けがをする可能性があります。
渓流で気をつける点
- 流れの早い場所には足を踏み入れない。
- 石の上は滑りやすいので、注意する。
- 腰の深さまであるところには行かない。
- 急な斜面などの移動は危険なのでしない。
これらの点に気をつけましょう。
流れの早い場所には足を踏み入れない
緩やかな流れに見えても、川の流れは速く、足を踏み入れると動けないこともあります。
川の速さがわかりにくいときは、少しずつ足を踏み入れて確かめましょう。
石の上は滑りやすいので、注意する
濡れた石の上や川底にある石は、コケが生えていて、滑りやすいです。
腰の深さまであるところには行かない
腰の深さまで川に入ってしまうと、身動きが取れません。
流れが速ければ、水の圧力によって、流されてしまう可能性が高くなります。
急な斜面などの移動は危険なのでしない
渓流釣りでは、沢へ降りるため、斜面を降りることも多いです。
渓流では、少しの判断ミスで大けがに繋がることもあります。
安全第一で、危険を感じる場所や行動は避けるようにしましょう。
事前準備と現地での注意点をしっかりして、渓流釣りを楽しんでくださいね。
渓流でのルアー釣りのやり方
渓流でルアー釣りをする際の事前準備や注意することについて、お伝えしてきました。
そんな方にここからは、渓流でのルアー釣りのやり方についてご紹介いたします。
狙うポイント
まずは渓流では、どんなポイントを狙ったら良いのかについてお教えいたします。
以下のような場所が、魚がつきやすいポイントですよ。
- 落ち込みの横 川の流れの中で、小さな滝のようになっている場所(落ち込み)の両サイド。
- 淵の中 滝や川の流れの勢いで深くなっている場所で、大型の渓流魚が潜む。
- 淵尻 (ふちじり) 淵の下流側の水深が浅くなり、早く流れ出す直前の部分。
- 反転流の中 速い流れが発生している場所の両サイドに、必ず発生する逆方向の弱い流れ(反転流)の中。
- 瀬尻 (せじり) 川底が階段状になって、速い流れになっているところ(瀬)の一番下流の緩い流れになった場所(瀬尻)。
このようなポイントで狙ってみましょう。
渓流での基本の釣り方とは?
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釣り上がりながら、どんどん上流を狙っていきます。
基本の釣り方は、下流側からの「アップ&アクロス」と「サイド」です。
アップ&アクロスは「アップクロス」とも呼ばれる方法で、自分の斜め上の流れに向けてキャスト*していく方法です。
*キャストとは、ロッドを振って、ルアーなどの仕掛けを飛ばすこと。
不用意に川の中に入ってしまうと、釣り人の存在に気付かれやすくなります。
そのため岸に立ち、アップ&アクロスで、少し上流のポイントにルアーをキャストしていきます。
また自分と魚の間が波立っており、釣り人の気配を小さくする遮蔽物になるような場合には、狙う場所の横まで近づいて釣るのもOKです。
渓流魚は警戒心が強い魚なので、距離をとることは大事ですが、魚の反応がみられないほどの遠投はやめましょう。
場所によっては「サイド」のポジショニングも使いましょう。
波立ちがある場所(主に瀬)は、「アップ&アクロス」だけでなく、「サイド」からもキャストして釣るのが効果的です。
川幅があるところは、「アップ&アクロス」と「サイド」を組み合わせて使い、立つ位置を少しずつ変えて、じっくり狙ってみましょう。
渓流でのルアー釣りにおける基本的なアプローチ
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キャスティングのコツは、「アンダーハンドキャスト」と「フェザリング」を覚えることです。
アンダーハンドキャストとは、ルアーを下側から前方へ送り出す方法です。
渓流では、木が生い茂っていたり、狭い場所へピンポイントにルアーを投げ入れます。
そのため「アンダーハンドキャスト」のように、コンパクトな動きでルアーを投げる必要があります。
アンダーハンドキャストは、「スパイラルキャスト」と呼ばれる方法がおすすめです。
「スパイラルキャスト」に慣れてくると、自分の体の左右どちらからでも、木々が生い茂る狭い空間でも、同じ動きでアンダーハンドキャストができます。
ではやり方をみていきましょう。
スパイラルキャストのやり方
- タラシを30cmほど取り、狙う場所に向けてロッドを水平に構えた状態にします。
- 身体の右側から投げるため、小さく右に円を描き始めます。
- 2の状態から、ロッドの先の周りで、ルアーを1回転させるように動かしましょう。
- ルアーが回転する動きに合わせ、ロッドを後ろに引き、遠心力を生かして大きく曲げます。
- サオ先をねらいの場所に向けてルアーを前に飛ばす(ラインを押さえていた指はリリース)
- ルアーの軌道を目で確認し、フェザリング*で飛距離をコントロールします。
*「フェザリング」とはスピニングリールでキャストした際、ルアーが着水するまでの間にラインの放出を意図的に抑えるテクニックのこと。
ベイトリールを使用する場合は、「サミング」と呼ばれています。
スパイラルキャストをする際に使うテクニック「フェザリング」は、キャスト直後から、ルアーの着水までに重要なテクニックです。
フェザリングのやり方も一緒におさえておきましょう。
フェザリングのやり方
- ルアーが前方に飛び始めた段階で、ロッドを握る手の人差し指を伸ばしておきます。
- ルアーの飛ぶ勢いやスピードを確認し、指をラインに当てる加減を調整し自分の思った場所にルアーを着水させます。
- 最終的にリールのスプール(糸を巻く部分)のエッジを人差し指で完全に押さえることで、ルアーがそれ以上飛ばなくなります。
スムーズにできるようになると、キャスティングのコントロールが上がります。
皆さんも「アンダーハンドキャスト(スパイラルキャスト)」と「フェザリング」、2つテクニックをマスターして渓流釣りを楽しんで下さいね。
川からの帰り方
渓流釣りを終えた後は、元の場所に戻ります。
帰り道で迷子にならないよう、釣りをしている際にも、きちんと確認して川を登りましょう。
また山では、暗くなると大変危険です。
早めに切り上げ、安全に帰れるよう計画的に釣りをしましょう。
渓流釣り初心者さん必見!ルアーでのおすすめの釣り方大公開!:まとめ
今回は渓流釣りを始めたい方に向けて、魅力や装備、釣り方や注意点についてご紹介しました。
渓流釣りは装備や注意点も多くありますし、テクニックもある程度必要なため、初心者にとっては敷居が高く感じられる釣りです。
しかし渓流釣りでは、山の美しい景色をみることもできますし、生息している魚も大変美しいです。
一度体験したら、やみつきになること間違いなしの「渓流でのルアー釣り」のやり方を知って、皆さんも是非楽しんでみて下さいね。